
突如ウィザード達の前に現れ、怪人を一掃した謎のライダー、鎧武。
何処からともなく現れた彼は、これまた何処へともなく去ってしまいました。
しかしホッとしたのも束の間。少年達の前にアマダムが現れ、2人を連れ去ってしまいました。
大人しく2人を怪人化させようとするアマダム。そうなれば、2人はライダーである晴人と攻介の敵になってしまう。
不敵に微笑むアマダムと、未だ晴人を敵視して身構える少年。
しかし攻介からドルフィとファルコの指輪を受け取った晴人はまずバインドで側近の怪人を捕縛。
コピーで自分の分身を出した後少年とこよみを抱え上げ、ドルフィとファルコの魔法でその場から脱出しました。
悔しがるアマダム。しかも箱からは13個ある内の仮面ライダーの指輪の、フォーゼの指輪だけが盗まれていた。
晴人を追うため、アマダムはディケイドを召喚し追跡させることに。

晴人が辿りついたのはとある建物の一室。2人の怪人化を止めたいと願う晴人だが、手がない。
怪人化してしまうのは目前。そうなる前にどうにか外の世界に行きたかったと言う少年。怪人化してから行っても、待っているのはライダーに倒される運命だけ…
そんな彼らの元に現れるディケイド。彼は晴人に対し敵意が無いと示すように、人間態である
門矢士(もや し)に変身解除。
今を生きる世界のこよみを救いたいのに、それができない… 士に己の苦悩を打ち明ける晴人。
「仮面ライダーが正義の為に戦うのなら、ここを封印し続けなきゃいけない。でも俺は…」「正義か… 俺は沢山の世界で沢山の正義を見てきたが…」士は晴人に向けて、自前のトイカメラのシャッターを切る。

一方仮面ライダーの指輪の箱を納めていた遺跡に侵入する攻介。
ダスタードやらマスカレイド・ドーパンドやらを気絶させてたどり着いた先は、フォーゼを除く仮面ライダー達を召喚するアマダム。
アマダム曰く、ここはライダーの故郷だという。攻介は「ここは怪人達の楽園ではないのか?」と聞き返すも、
「仮面ライダーは怪人のなり損ない」に過ぎないという。
現にウィザードである晴人はサバトによって魔法使いになり、攻介は体内にキマイラを宿すことでビーストになっている。
仮面ライダー達の力の源はクロスオブファイヤー(炎の十字架)という罪の証であるという。いくらなんでも設定を破壊しすぎているような気がしなくもない。
まあ要するに、仮面ライダーにも悪の力はあって、それは同時にアマダムの力にもなるよ、ということです。

で、ビーストの力を奪おうとするアマダム。攻介は変身して抵抗するも、オルタナティブらの攻撃を受けてあえなく敗北。
同じく小部屋に篭っていた晴人達の元にもオルタナティブの襲撃により少年とこよみが捕まってしまいます。
晴人も士からライドブッカーを突きつけられ、フォーゼの指輪を渡せと言われる始末。しかしその表情は何故か笑っている…?

アマダムの元に戻り、フォーゼの指輪を渡す士。
アマダムの本当の目的は、少年らと共に外の世界へ行き、その世界に怪人達を溢れ出させることでした。
そんなゲスいことを考えていたせいで、アマダムは外部の力で魔法石に封印されていたようです。
晴人もその場に現れ、真実を暴露されたアマダムは慌ててライダーリングでライダー達を召喚。
晴人をやっつけようと命令するも、仮面ライダー達は拒否。彼らが戦うのはあくまでも弱い立場の者を守る為だと。
アマダムは
「コイツは怪人に変身するんだぞ! 悪いやつなんだぞ! それがおまいらの正義かよぉ!」と反論。
しかしそこへ士は定番の説教BGMと共につぶやくのでした。
「誰かが言った。俺たちは正義の為に戦うんじゃない。俺たちは人間の自由の為に戦うんだと。」「何だぁ! お前達は何だ!」
「通りすがりの仮面ライダーだ。(ブゥゥゥン!) 覚えておけ。」士はディケイドに、晴人はウィザードに変身。対するアマダムは大量の怪人達を召喚。
遂に最後の大乱闘が幕を開ける!
キバのダークネスブレイク、フォーゼのガリングモジュール、ファイズのスパークルカット、
オーズのオーズバッシュ、ブレイドのライトニングスラッシュ、アギトのライダーキック、
電王の「俺の必殺技 パート1」、龍騎の昇竜突破、ダブルのジーョカーエクストリーム、
カブトのライダーキック、クウガのマイティキック、響鬼紅の音撃打・爆熱真紅の型(1人だけフォームチェンジしてる)、
ディケイド・ウィザードの斬撃が怪人達を破り、あっという間に全滅。

次にアマダムは屋外でT-レックスなどの巨大怪人を召喚。
電王はデンライナー、龍騎はドラグレッダー、キバはキャッスルドランに乗り込み対抗。
カブトは自慢のクロックアップを使い、カブトエクステンダーで対抗。ダブルはルナジョーカー使ってました。響鬼とファイズは地上で仲良くT-レックスの相手中。
フォーゼはロケットステイツで、ブレイドはJフォームで空中戦に。
クウガとアギトはディケイドにFFRされ、それぞれ変形した姿で交戦。
ウィザードはオールドラゴンに、オーズはプトティラに変身してこちらも空中戦。てなわけであっという間にこちらも試合終了。

これには怒ったアマダム。個性的な変顔をした後に怪人体に変身し、ライダー達に襲いかかり、力を奪ってしまった!
彼曰く、
「ライダーの力は怪人と同じ=ワシのもの!」とのこと。彼って
八手三郎とか
東堂いづみとかの親戚なんでしょうか。
ウィザードも各ドラゴンスタイルを駆使して立ち向かうも歯が立たず。ランドドラゴンのディフェンドも、アマダムのライダーキックでいつも通り壊されてしまいました。
あれ? ディフェンドの指輪は51話で壊されなかったっけ? 時間軸の歪みで治ったというのか?

全てのライダーをボコボコにしてアマダムは、再び少年に外の世界へ行くことを願うよう強要。
しかし少年は気付いていた。それぞれのライダー達は、悪と同じ力を持ちつつも、希望を諦めなかったからこそ仮面ライダーになれたんだと。
「俺も、なれるかな…」箱を開き、少年は再び天に祈る。
しかしそれは破壊の為ではない。自分も希望を諦めなければ、きっと仮面ライダーになれる。
そう、女の子は誰でもプリキュアになれる!
だったら男の子は仮面ライダーだ!信夫さん涙目である。

少年の祈りが通じて天からやってきたのは鎧武! 新たに仮面ライダーの名を授かった鎧武はアマダムと交戦。
混乱しつつも鎧武と戦うアマダムとは逆に、ノリノリでアマダムを切り刻む鎧武。
フルボッコの末に、アマダムからライダーの力を奪い返すことに成功。奪い返したその力で各ライダー達は最強フォームへ変身!
だからライナーフォームは最強フォームではないとあれほど(ry
アマダムは14人のライダーキックの連撃を受けた後、ウィザードと鎧武の斬撃を受け爆発離散。
これはひどい集団いじめ…

戦いが終わり、仮面ライダー達は姿を消し、ディケイドもまた再び旅に出ることに。
少年は外の世界に行くことは叶わなかったものの、怪人になる以外の道を選べることを知ったので、この世界に居続けることにする様子。
ただライダーリングが消えてしまったことは残念だと言う。そんな少年に、晴人は指輪を授けます。
「これって?」「いつでも呼べ。必ず駆けつける。俺が…最後の希望だ。」そう言うと晴人はコネクトでマシンウインガーを呼び出し、元の世界へ帰るのでした。
すると草原の向こう側からやってくる、凛子・瞬平・輪島・こよみの姿が。
「こよみー!」「はると…」希望を受け継いだ者、
はるとの手にはインフィニティーリングが光り輝くのでした。
・感想いやオツカレサマデシター。
アマダムの「全てのライダーは怪人のなり損ない」という発言が面白かったため、ちょっと各ライダーをまとめてみました。
・クウガ→当初未確認生命体4号と言われていただけあって、基本的にパワーの構造はグロンギと同じ。
よってアマダムの説に適っている。
・アギト→どうもアギトの力とアンノウンの力には直接的な繋がりは無い様子。
しかし小説版では「アンノウンのアギト」が出ているあたり、一概に否定できない。
よってアマダムの説に関してはグレーゾーン。
・龍騎→ミラーモンスターであるドラグレッターの力を宿して戦っている。
よってアマダムの説に適っている。
・555→そもそもファイズドライバーはオルフェノクでないと正常に作動しない。
よってアマダムの説に適っている… というかこの場合、
ライダー=怪人である。
・剣→ビートルアンデットを筆頭に、様々なアンデットの力を宿して戦っている。
そして剣崎君自身もアンデットとの融合適正が高い。そのせいで最終話では…
よってアマダムの説に適っている。
・響鬼→魔化魍と同じく化物チックな外見ではありますが、直接的な関わりは無し。
よってアマダムの説に適っていない。
・カブト→コイツの場合、シナリオそのものが途中から迷走していた為、結局分からず終い。おのれ米村!
一応、正しくないってことで…
・電王→モモタロスを始めとして、電王は各イマジンの力を宿して戦っている。
よってアマダムの説に適っている。
・キバ→変身者である紅渡は人間とファンガイアの混血である。
よってアマダムの説に適っている。
・ディケイド→門矢士は大ショッカーのボスであり、何より世界の破壊者である。
よってアマダムの説に適っている。ぶっちゃけコイツの場合は変身者が元々悪人である。
・W→ドーパントと同様、ガイアメモリの力を宿して戦っている。(特注だけどね)
よってアマダムの説に適っている。
・OOO→力の源であるコアメダルは本来グリードのものである。
よってアマダムの説に適っている。
・フォーゼ→コズミックエナジーはフォーゼもゾディアーツも力の源として使っている。
よってアマダムの説は正しい。
おお、筆者の考察では12人中9人はライダーと悪人に明確な力の関わりがあるぞ!
でもそれでアマダムが「怪人>ライダー」と主張するのは意味わかんねぇけどな!
で、肝心の感想です。
色々と不安に思っていた特別編ですが、何やかんやで良かったのではないでしょうか。
本編での締めも捨てがたいですが、こっちの締め方もいいですね。
やっぱりオールライダーというからには様々な小ネタを仕込んで欲しいですよね。
ただ乱闘するだけじゃ下品ですし。その点今回はよく設定が生かされたと思います。
前述の通り怪人とライダーの共通点を指摘し、あえて少年(=はると)に「怪人ではなく仮面ライダーになれる」という希望を促すのも良かったですね。
會川さん、上手いことまとめましたね…w
総評についてはもう少しお待ちください。追記します。