SD-237 ウイニングガンダム
フミナが全日本ガンプラバトル選手権用に製作したオリジナルSDガンプラ。
各部のパーツを組み替えることで、高速移動用のコアブースター形態に変形する。
また、機体を分離させることで、ビルドバーニングガンダムの腕に装着する巨大グローブ「ウイニングナックル」、
ライトニングガンダムのビームライフルをパワーアップさせる追加バレル「ウイニングランチャー」へと変形することが可能。
残った頭部も小型戦闘機として行動できる。武装は頭部ブレードアンテナと合体することで
使用可能な「ブラストボウ・マシンガン」と、回転鋸が内蔵されたレドーム型の盾「バトルバズソー」。待ち侘びたようなそうでもないような、チームトライファイターズの3機目のガンプラが遂に立体化。
ちなみに筆者はSDガンプラを組むのは初めてなので、何分至らない点もあるかと思いますが、
どうか長い目で見てやってほしい。

フロントビュー。原型機などはなく、完全オリジナルだそうです。
全体のカラーリング自体はパワードジムカーディガンと同じく、やや薄めのイエロー。

リアビュー。
とにかく全身に変形の為のパーツやギミックが詰まっております。

顔。安定のSDフェイス。アンテナも出っ張ってて大きくカッコイイ。
額のセンサーと目の部分はホイルシールで再現。

なお目のホイルシールは選択式であり、画像の通り「右寄り目」「左寄り目」「笑い目」の3つがあります。

胸。中央のセンサーらしき部分もホイルシールで再現。
ダクトらしき部分はパーツで色分けされてます。

肩。後述する付属品を装備する為のジョイント穴が左右どちらにも空いています。

腕。ここがちょっと酷い。
見ての通り、腕の黄色い部分はホイルシールで色分けするのですが、
ジョイント穴含めて1枚のシールで補わなければならないので非常に貼りにくいです。
らめてジョイント穴の部分だけでもパーツ分けして…

ちなみに手首の下の部分は
ガッツリ肉抜きされてます。
下半身。フロントアーマーのバーニアの部分はホイルシールで色分け。ここも貼りにくいっちゃ貼りにくい。
それ以外はパーツ構成で概ね色分けできてます。

リアウイング。ジョイント穴が最初から曝け出してたりと玩具感満載。

可動範囲の説明の前に。
当キットの腕関節以外の、肩や脚などの可動箇所は全てボールジョイント接続となっています。

腕関節の可動範囲はここまでが限界。45度程度?

肩はほんのちょっと上がる程度です。
装着変身のカブトのマスクドフォームを思い出す…

腰は一回転可能。

脚関節は存在しない為、膝を曲げることはできません。
開脚具合は画像の通り。接地性は良好です。
総じてHGに比べれば明らかに動きませんが、…まあSDとしてならOKってところでしょうか。
欲を言うならもう少し肩が上げられるようにしてほしかった。

付属品。
SDになっても平手は付かない。
ビームマシンガン。ウイニングのメイン武装です。

一体成型パーツなので銃口が空いてません。
何処の旧キットじゃ貴様!モールドすら彫られてないのは痛い…

ちなみに銃身下部は
ガッツリ肉抜きされてます。おのれ一体成型パーツめ。

頭からアンテナを取って銃に付ければボウガンモードに。

続いてバズソー&レドームシールド。
裏側のノコギリと表側のシールドを使う、攻防一体の武器です。…たぶん。
十字マークはホイルシールで色分けします。

この装備は左右どちらかの肩に付けることが可能。

結成、信号機ファイターズ。
ビルドバーニングは既に部分塗装&つや消し済み。ライトニングも塗装したいけど作業が追いつかない…
それではMS形態での紹介が終わったので、適当にブンドドさせます。

オールラウンダーを目指した結果、まさかの完全支援機になった。

肩の構造的に腕が上手く開けないので、種撃ちのような射撃ポーズは難しいです。
パッケージのように持たせるのもかなりキツい…

ほぼ全身ボールジョイントなので、各可動部の安定性もよくないです。
瞬着コーティングして可動部を強化しておくといいかも。

バズソーはどう活用するんだろう。
このところウイニングは単独で活躍するよりさっさとバラけて武装になることが多いからね…
はい、ブンドド終了。このキットにおいてMS形態は前座に過ぎません。
それでは本題である各種変形機能へ。
・コアファイターへの変形
コアファイターは頭部だけで構成されています。
その為、まずは頭部と首ジョイントを胴体から外してやります。

アンテナを外し、目の部分を一度外し、ひっくり返してから首ジョイントを元に戻します。

後は後ろのウイングを開き、アンテナを上に乗っけるだけ。

こちらがコアファイターモード。
ウイニングが武装を全て外した際に変形する状態ですね。

スタンド穴は元々アンテナ用だったジョイント穴を使用します。
魂STAGEも使えますが、ちょっとフラフラ気味。

背部のブースターの部分は灰色パーツで色分けされています。
・コアブースターへの変形
コアブースターはウイニングの全パーツを変形させたMA形態です。
まずはコアファイターになる前段階の頭部を胴体に付けます。腕は外しておきましょう。

リアウイングから紺色のブースターを取り外し、腕と合体。

本体にリアウイングとアンテナを載せた後、ウイング左右端に腕とブースターを合体させたものをドッキング。

最後にジョイントパーツを使ってビームマシンガンとバズソー&レドームシールドを装着させます。

できあがったコアブースターがこちら。
う~ん…
正直あんまかっこよくない… 無理矢理パーツを合体させてそれっぽくした感が満載。

ジョイント穴はMS形態でも使った股間部のものを使用しています。
ただスタンドを装着する際は開脚する必要があるので、少し不恰好になるかも。
・ウイニングナックルへの変形
ウイニングナックルは。胴体と腰のパーツを使います。変形というか分離合体ですね。
リアアーマーの紺色のパーツを腰の左右のジョイント穴に装着します。

後はビルドバーニンクへの接続の為に、股間部のジョイント穴に専用ジョイントパーツを装着させます。
アニメではビルドバーニングの手首を覆うように合体していましたが、キットでは手首そのものを差し替える必要があります。

こちらが取り付けてみた画像。
うん、拳に見えないことは… ない。一応。当たり前ですが、指にあたる紺色のパーツ部は動いたりしません。完全に握り拳専用です。
合体武器でも平手パーツは付かない! せめて差し替えでいいから平手再現パーツが欲しかった…

胴体から腕がすっぽ抜けやすいことに定評のあるビルドバーニングですが、
ウイニングナックルを装備させてもすっぽ抜けやすくなる…なんてことはありません。普通にブンドドできます。


なんだかんだで大きいので迫力はそこそこあります。
見る角度によっては拳じゃなくって、完全にウイニングの胴体をぶつけてるように見えてしまいますが…

一応、ウイニングナックルに使うパーツが外れた状態でも飛行形態に変形することは可能。
説明書には書かれてますが、果たしてアニメでは使われるのか。
・ウイニングランチャーへの変形
ウイニングランチャーは、紺色ブースターに脚のパーツを装着させたものを、
専用のジョイントパーツでライトニング側のビームライフルに付けるだけです。

こちらがウイニングランチャー。
すごく…長いです…単純に砲身を延長させてるので、構えた時の安定感も悪くなります。両手持ちは必須。
銃口にあたる足裏の部分は塗装されてないので、さっと塗ってあげましょう。

一応ロングバレルにも装着可能。この大きさは半端ないです。
両手持ちで何とか保持は可能ですが、しっかり本体側でも安定をとりましょう。

ロングバレルのウイニングランチャーの長さが実感できないという方へ。
ライトニングの全長の約1.7倍くらいでしょうか?

一応、説明書には他にもオリジナルウェポンが作れることが明記されています。
こちらはブースターに、腕と脚のパーツを装着させたもの。

保持には専用のジョイントパーツを使います。

そしてウイニングナックル同様、こちらもランチャーに使うパーツ無しで飛行形態に変形可能です。
バリエーションが本当に豊富。

強化された武装で連携を駆使し、試合を勝ちぬけ!

以上、SDBF ウイニングガンダムのレビューでした。
レビュー記事見てなんとなく分かると思いますが、本当にやれることの多いキットです。
MS形態ははっきり言ってあんまり面白くないです。ブンドドするにも可動も武装も限られてますから。
ビルドバーニングやライトニングの流れで「ガシガシ遊びたい!」と思う方は割とガッカリするかもしれません。
やはりこのキットの1番の特徴は、
様々な飛行形態に変形できることと、
他のキットに武装を提供できる点でしょう。
レビューでも紹介した通り、飛行形態だけは本当に豊富です。組み合わせ次第じゃ色々作れそうですね。
ただ色分けはもう少し頑張ってほしかった。特に腕周り。あそこは本当に酷い。
ビームマシンガンも肉抜きが見受けられますし、どうもMS形態の時は手抜きと思われても仕方ない部分が多数目立ちます。
なのでMS形態を意識して買うのではなく、
「HGBC」と割り切って購入するのが正しいかと思われます。
ビルドファイターズ3体目のキットとしては、だいぶ不名誉なことだとは思いますが…