WOLT、極黒の翼バルキサス/レジェンドオブレムネアを語る

バルキサス

先日とある記事にて、
「ラングの傷はたわし先生のイラストで癒しましょう。 」という旨のコメントを頂きました。

そこで70万アクセス並びに1000記事投稿を超えたという丁度よい機会なので、
今回は私が密かに(あんまり隠してないけど)リスペクトしているうるし原先生の、
初めての番組企画を担当した作品である『極黒の翼バルキサス』並びにコミカライズ版について詳しくご紹介したいと思います。

氏の性癖からも分かるように少し過激な描写や表現を含めた記事になってしまいますが、そこはご愛嬌ということで。
なお画像内での際どい表現に関しては全て自主規制してます。あしからず。
今回の記事の主役となるのはもちろん、おっぱいの伝道師とも言われるうるし原智志先生と、
高校時代からの付き合いで、彼の無二の相棒であるよしもときんじ(吉本欣司)氏。
今ではその手の業界で名をはせたうるし原先生でありますが、
名声を獲得するまではひたすら彼とよしもと氏の二人三脚でのお仕事を続けられていたわけです。
(ちなみに2人がイラスト関係の仕事で意気投合した以上、趣向や性癖は両者ともどっこいどっこいということをお忘れなく。)

そんな変態コンビが中心となって企画開発が進められた初めての作品がこちら。

 

『極黒の翼バルキサス』。 1989年に発売されたOVA作品です。現在はDVD版も発売されてます。
内容は「主人公である女剣士のレムネアが両親の仇を討つ為、仲間と共に悪の王を倒す」という、
物凄くベタなRPGライクのファンタジー作品です。(上記動画はニコニコとyoutubeのものですが、内容は同一です)
製作期間に3年も費やしたそうですが、正直言ってストーリーはご都合主義と超展開の連続なのでメチャクチャつまんないです
声優も名だたる実力者たちを起用しているものの、演技はともかく声質のミスマッチ感が少々強く、
特に主人公のレムネア(山田栄子)と、その相棒であるメッシュ(中尾隆聖)はコレジャナイとよく言われてたり。

そんなストーリーを重視して見ようとすると物凄く残念な気持ちになる作品ではありますが、
3年の製作期間をかけただけあって作画の完成度は非常に高く、
特にうるし原先生の十八番であるおっぱい描写は常人では計り知れない情熱をかけて作画に取り組んだことで、
一時はプロデューサーから「誰がここまでやれと言った! カットするぞ!」と怒られたそうなのだが、
氏の相棒であるよしもと氏が徹底してプロデューサーに反抗した為、最終的には折れて許されたそうな。
この2人が如何にして意気投合したかがよくわかるエピソードである。
(一応言っておくと、この作品には特に年齢制限はかけられてません)

やたらおっぱい描写ばかり取り上げられる作品であり、実際全45分のうち前半はおっぱい祭りが繰り広げられるわけですが、
後半は一転してリョナとも言えるほどの痛々しい過激な暴力描写がレムネアに容赦なく襲いかかります。
後述する漫画版もそうなのだが、主人公ということを差し置いてもレムネアは本当に痛い目にばかり遭う。
どうもプロデューサーから「ファンタジーにエログロは必須」とのことで上記おっぱい含めて入れたそうなのですが、
一応この作品はおっぱいだけではないことを証明する為にも、ちと言及しておきます。

とまあ、こんな感じで良くも悪くも「おっぱいの伝道師」たるうるし原智志の名前を広めるきっかけたなった作品です。
一応、2人はこの作品の続編アニメの制作を考えてはいたものの、結局叶わなかったそうです。
その後アニメーターとしてちょくちょくお仕事を重ねることになったうるし原先生でしたが、
ひょんなことで「バルキサスのコミカライズ版を作ろう」という話が舞い降り、再びうるし原×よしもとコンビが腕を振るうことになります。


DSC06932.jpg

それがこちら、「レジェンドオブレムネア」
月刊コミックNORAにて連載されていた、全3巻の漫画です。
当初は読み切り版として雑誌に載せられたそうですが、その約4ヶ月後に正式に連載が決まったようです。

DSC06933.jpg

なお単行本版とは別に、愛蔵版も発売されました。全2巻。
単行本版の内容の他に、当時雑誌に連載されていたちょっとしたオマケ漫画も収録されています。
どちらも新品こそ出回っていないものの、特にプレミアなどはついてないので状態を問わなければ入手は楽なはずです。

「うるし原絵」としてはまだまだ洗練されてない時代に描かれたものなので、
絵のレベルは全体的に高くはなく、特に最初のうちは本人が漫画に慣れてないこともあり、いまいちタッチが安定してません。
ですがその分クセは少なく、キャラの絵柄だけを見るなら比較的万人受けしやすい方かな、と思っております。
タッチに関しても終盤になれば安定していき、曲りなりにもうるし原絵らしい独特の良さへと昇華されていきます。

肝心の内容ですが、「王道ファンタジー路線」はそのままで、キャラクターもバルキサスと殆ど同一です。
ですが設定はほぼ一新されており、バルキサスとは全くの別物であると考えてよさそうです。
そもそも漫画読んでるとレムネアの台詞が全然山田栄子ボイスで脳内再生されてない時点でバルキサスとは完全に一線を画してます。
ただ世界観を構築する設定に関しては説明不足というか分かり辛い部分が多く、
特にこの手の漫画での醍醐味であろう「敵とのバトル描写」に関しては非常にアッサリしており、
大抵の場合イヤドーンで何とかなってしまう為、そういった過程に対する面白味は薄いと言わざるを得ません。
愛蔵本に収録されている対談によれば、連載当初は設定を手探りでコロコロ変えることの繰り返しで、
特に黒幕の設定は何も決まってなかったそうな。なんたることか。
そもそも本来は単行本巻数にして10巻もの長編ストーリーを描く予定だったそうですが、
2人に設定を10巻まで広げる・纏める技術はなく、うるし原先生の体力的にも3巻までに留まったそうです。
こういった計画性のなさはバルキサスの頃から本当に何も成長してない。

じゃあこの漫画、一体何が魅力なの? と聞かれると…


DSC06934.jpg

やっぱコレである。本当に成長してない…
アニメから漫画というメディアの変更を経ても、おっぱいだけは一切変わらない。このコンビにしてこのおっぱいありきである。
勇者として戦う使命にあるレムネアは、戦いがある度に衣服が破れて裸になる。戦いがなくても裸になる。
ご丁寧に、敵に酸液を吹き付けられて胸だけ露出するなんて展開もある。器用なヒロインですねぇ。
序盤はマシな方ですが、2巻中盤からはおしげもなく乳房をアップで描きまくる。
3巻のラストバトルにもなるとレムネアのバストアップばかり描くもんだから非常に際どい。
しかも作画能力の向上と共に乳首の質感や乳房の動き方もだんだんと洗練されていくのだから、もう褒めればいいのか呆れればいいのか分からない。
一応擁護しておくと、レムネア自身は露出狂でもなければ裸神活殺拳の使い手という設定もありません。
異性に裸を見られれば赤面して恥じらいを見せるなど、人間性については至極健全な女子です。
でも裸になる展開において半分くらいは自分から脱いでたりするのは内緒だ。
(コミックNORAは至って健全な漫画雑誌ですよ!)


DSC06935.jpg

またバルキサスと同じように、やはりというかレムネアは徹底して悲惨な目に遭います。
衣服を剥がされ裸にされるだけでも十分悲惨ですが、奴隷商人に捕まるなんてことは序の口
身体の至る部分をビームで貫かれたり触手攻めされたり、最終決戦では片腕をもがれたりともう枚挙に暇がありません。
しかも戦いのいきさつを振り返ると、レムネア自ら戦いを挑んだのはせいぜい最終決戦くらいで、
作中で起きている戦闘はほぼ全て不可抗力で巻き込まれてるだけなのです。本人何も悪いことしてないのに。
それでも嫌な顔一つせずに、いつまで経っても薄着の服装で戦いに身を投じるレムネアは紛うことになき勇者。
もしくは生粋のマゾヒストなのかもしれませんが

要するにこの漫画におけるキモは「いかにレムネアが敵を倒すのか」ではなく、
「いかにレムネアが敵にボコられるのか」を中心に読み進めた方が楽しめるかと思います。
(実際、筆者がその手に通じている友人に勧めたところ、「これは良いリョナ」といういらんお墨付きを貰えた)
もちろんストーリーにのめりこめる方がいるのでしたらそれに越したことはないのですが。


DSC06936.jpg

OVA・漫画版共通で「可憐な美少女がおっぱい出しながら敵にボコられる」という、
ある意味男の欲望ともいえる展開が目白押しなバルキサス及びレジェンドオブレムネア。
ただ勘違いしてほしくないのが、どちらもストーリーの根っこは物凄く真面目でシリアスそのものであり、
おっぱい祭りは数あれど、不思議とあざとさはあまり感じられません。
どちらかというと、レムネアが裸になる展開は後半になるにつれて悲惨な場面が多くなっていきます。
2人も決して「エロいもの描こう」という目的でやったのではなく、(空回りしてる感は拭えませんが)作品そのものにはきちんと真摯に取り組んだそうです。
改めて読み直すと、うるし原絵のおっぱいの作りこみには「俺は本気でおっぱい描きたいんだ」という意気込みが伝わってくるようです。
場所を間違えてるとか言ってはいけない。


現在うるし原先生はイラストレーターとして細々と活動中。最近はpixivにも出没しているそうです。
よしもと氏は相変わらずアニメ業界で演出や作画などでその手腕を発揮しています。
そんな変態コンビ2人が若気の至りで暴走した結果が、このバルキサスとレジェンドオブレムネアということなのでしょうな。
変態コンビの両名を振り返る上では絶対に欠かすことのできない資料ですよ。

 
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[ 2015/08/29 16:01 ] 雑記 | TB(0) | CM(4)

RPGの棒立ち戦闘を馬鹿にするくせにグロランやグランディアがメジャーになれない問題

どうも、最近のこの手の作品では「ビキニ・ウォリアーズ」が印象深いソバスチンです。
http://www.nicovideo.jp/watch/so26622980
5分のショートアニメで基本エロですが、RPGあるあるや緩めのギャグ等手軽に観れます。
たわし先生が活躍した「クイーンズ・ブレイド」といいホビージャパンがあんな雑誌になってたとは驚きでした( ̄▽ ̄;)!!

『極黒の翼バルキサス』が発表された80〜90年代はOVA隆盛の時代で色々尖った作品が排出されました。
「銀河英雄伝説」みたいな終盤スタッフとファンの意地で完結に漕ぎ着けた物もあれば有象無象に紛れる駄作も多いです。
  本作は「幻夢戦記レダ」の流れを汲むファンタジー作品ですが、今振り返ってみると
当時の主流は「原作の販促PV」「ヒロイックファンタジー」「美少女メカ物」と分けられます。
昨今の深夜アニメの土壌がこの段階で出来ていたと言えますね、まともに完結出来ない物が多いのも一緒です…
 他のOVA同様、スタッフの感性を惜しげもなく投入して精細を欠くバルキサスですが各方面でおおらかだった時代背景だからこそ生まれた作品です。
名作の中でクソゲーがネタとして愛されたファミコンもこの時期ですから、現在の精巧さばかり追求されるサブカルに疑問を抱かせますねσ( ̄、 ̄=)
まぁでも、たわし先生始め大張正巳氏、梅津康臣氏とかは作画演出に専念して頂きたい所です(;^_^A
[ 2015/08/31 10:58 ] [ 編集 ]

Re: RPGの棒立ち戦闘を馬鹿にするくせにグロランやグランディアがメジャーになれない問題

ソバスチン様、コメントありがとうございます!

>他のOVA同様、スタッフの感性を惜しげもなく投入して精細を欠くバルキサスですが各方面でおおらかだった時代背景だからこそ生まれた作品です。

分かります、昔だからこそ出来た作品ですね。
尤も今と昔じゃ年月も相当経ってますし、アニメもゲームも似たようなものが生まれがちですね。
やはり差別化する上では細かい部分をちくちく見ていくのが一番なのでしょう。かくなる私もそうしてますし。
良いことか悪いことかはさておき、それが時代なんだと思っています。

>まぁでも、たわし先生始め大張正巳氏、梅津康臣氏とかは作画演出に専念して頂きたい所です(;^_^A

バリさんは張り切りすぎるあまり、実際の玩具との落差が… テメーだよトライオン3!
[ 2015/09/02 13:24 ] [ 編集 ]

レムネアいいですねww
最近はうるし原作品でいえばPSでラングリッサー2をやっています。SRPG得意じゃないのでちょっときついですが…w

レムネアは胸より尻だと思っていますww
個人的ベストシーンはブーアンに洗脳されて蹲踞に近い形で膝をつく場面ですね(変態)
普段のビキニアーマーもいいですがブーアンのところにいったときの尻丸出しの衣装も相当ヤバいですねwwww
胸ならリアンがビンタを受け止められているカットが一番好きですね、服の間からがばっと見える胸とリアンの表情がgoodですw

初期のラングリッサーやレムネア見てる側としてはやっぱりうるし原さんといえばゴツイ鎧の男と胸や尻が大胆に露出した女のファンタジーなイメージがつよいですね、もう一回くらいはこの路線の大作を見てみたい感じがします。
[ 2015/09/19 12:52 ] [ 編集 ]

Re: タイトルなし

なーだ様、コメントありがとうございます。

胸ではなくあくまでも尻に拘るとは… 話の分かる方のようです。
かくなる私も最初は尻からうるし原絵を知ったんですけどね。特にラング2には魅惑のヒップを誇るキャラがいますし…

仰っているシーンの数々はOVA版のものでしょうか。
あの作品では乳を「魅せる」のではなく本当にただ「見せている」だけで、
あざとさはなく、ただそこに当たり前のように存在するような感じがするんですよね。
「おっ○い無しでうるし原智志が務まると思ったかい?」みたいな感じでw 本当に乳を出すことにためらいがないというか。

>初期のラングリッサーやレムネア見てる側としてはやっぱりうるし原さんといえばゴツイ鎧の男と胸や尻が大胆に露出した女のファンタジーなイメージがつよいですね、もう一回くらいはこの路線の大作を見てみたい感じがします。

同感です。ファンタジーチックな豪華な衣装のうるし原キャラクターをもう一目お目にかかれたいですね。
だからこそ新作ラングは絶好の機会だと思ったのですが… はぁ。
[ 2015/09/19 15:21 ] [ 編集 ]

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