今週の仮面ライダーエグゼイド 36話(後編)

エグゼイドep36 1

3クール目の総括というか感想というか愚痴です。
私自身勘違いして理解している箇所もあると思うので、そういう部分があったら指摘していただければ幸いです。
長かった3クール目も今回でおしまいです。
仮面ライダークロニクルの勃発、新ライダーの登場、各キャラクターの立場の変化、お決まりの最強フォーム登場などなど、
社長と戯れてばかりだった2クール目と違い、かなり激動の4ヶ月間だったと思います。
その分、個々の展開に辿る説明は少なく、場面転換が唐突に見えてしまう箇所が見受けられました。

仮面ライダーに限らず、私は創作モノを評価する時「必然性」というものを物凄く重視します。
結末に至る過程に説得力があってこそ、お話に対する没入感というのも深くなると思います。
そういう観点から考えると、今回の3クール目は怪しい部分がいくつか見受けられました。
以下に私がエグゼイドの3クール目を見て特に気になった点について記述します。

◆仮面ライダークロニクルについて

3クール目の中核を担っていたと言っても過言ではないほど重要な設定です。
このゲームを巡って様々な人物の思惑が関わってきましたが、最終的に壇正宗がその掌握を握りました。
彼の仮面ライダークロニクルに対する考え方は、あくまでも「ビジネスとして」仮面ライダークロニクルを存続させる、とのことでした。

ここで疑問が生じます。何故、仮面ライダークロニクルでなければならないのでしょうか?
幻夢コーポレーションは人気ゲーム会社(らしい)です。仮面ライダークロニクルに頼らずとも別のゲームで利益を伸ばすことだってできたはずです。
むしろ仮面ライダークロニクルはゲームオーバーによる消滅者を出している危険なゲームです。衛生省もそう発表しています。
おまけに幻夢コーポレーションは、かつてゼロデイの騒動を引き起こして倒産寸前に追い込まれたという経歴があります。
これらの事実を考慮すれば、幻夢コーポレーションは仮面ライダークロニクルをゴリ押して売り上げを伸ばすのではなく、
むしろ仮面ライダークロニクルを即刻発禁し、消滅者の対応について真摯な姿勢であるべきです。
なのに何故、正宗は仮面ライダークロニクルをコンテンツとして存続させる道を選んだのでしょうか?

予測できる範囲では以下の理由が思いつきました。…が、いずれも根拠として不十分です。

・民衆が仮面ライダークロニクルのような刺激的なコンテンツを求めていた
描写不足です。現実離れしている風潮であるため、「察しろ」だけで済まされる問題ではありません。
作った本人である黎斗自身、「恵まれない人に夢と冒険を与える」「自分には神の才能がある」などの支離滅裂かつ自分本位な発言が目立っていたため、
「ユーザーを楽しませるため」という目的で作られていないことは確かだと思います。

・正宗が出所した時点で仮面ライダークロニクルは世に広まっているため、今更後に引けなかった
考えられなくないですが、正宗が出所後に言っていたことを考慮するとこれも考えにくいです。
彼は32話で黎斗やパラドに対し、「私の仮面ライダークロニクルを作ってくれてありがとう」みたいなことを言っていたので、
「やむを得ず仮面ライダークロニクルを選んだ」のではなく、彼は最初から仮面ライダークロニクルを売り出す気だったのだと思います。
だからこそ、「何故、仮面ライダークロニクルでなければならないのか?」という部分が非常に気になりました。(無限ループ)


◆ライドゲーマーについて

これは必然性とは少し異なる話なのですが、ライドゲーマーに関する設定に死んでる部分があったのが残念でした。
個人的に残念だと思ったのが、「ライドゲーマーは仮面ライダーからガシャット奪うことで強化される」という設定についてです。
この設定が拾われたのは、3クール中でも25話だけで、それ以降は永夢たちが市民と和解してしまったので設定が活かされないまま話が進んでしまいました。

ですがこの設定、26話以降の話でも活かしようがあります。それはニコが変身したライドプレイヤーニコに使うことです。
彼女は大我などの仮面ライダーたちと一緒に行動することが多いので、言い換えればガシャットを入手しやすい環境にあるとも言えます。
一応ゲーム病患者なので一線に立つことは許されていないものの、「バンバンシューティングorジェットコンバットで遠距離から援護する」とか、
「ドラゴナイトハンターZを使ってフルウェポンを使いこなす」とかやりようがあったと思います。
特に後者の展開は、ニコがプロゲーマーであることを裏付ける描写にも繋がると思っています。
「天才ゲーマーM」に関してもそうですが、今作ではゲームに対する描写が台詞で言うだけくらいしかないので、全然実感が沸きません。
ゲーマーとしての才能が仮面ライダーの腕前に直結するなら、よりその描写を増やすべきだと思います。


◆仮面ライダーポッピーについて

3クール目最大の蛇足要素だと思っています。何故なら、彼女が仮面ライダーである必然性がないからです。

仮面ライダーポッピーは元々CRドクターたちに対するペナルティとして存在していましたが、
そもそも仮面ライダークロニクルにおいての仮面ライダーはライドゲーマーにとってガシャットを奪えるハイリスクハイリターンな敵キャラという存在と説明されていました。
ポッピーはCRドクターの前にしか姿を現さない(=普段はライドゲーマーの前に姿を現さない)わけですから、敵キャラとしてはおおよそ機能しているとは思えません。
むしろCRドクターの仮面ライダーたちに敵対するのであれば、仮面ライダーではなくバグスターとして立ち振舞うべきであり、何よりポッピーはドレミファビートのバグスターです。
以上の点から、ポッピーは仮面ライダーに変身するのではなく、「ドレミファビートのバグスター(所謂ポッピーバグスター形態?)」みたいな形で登場すべきだと思います。(バグスターでありながら仮面ライダーに変身しているのはパラドも同様ですが…)

仮面ライダーとして登場した以上は、永夢の仲間に戻ったあとも積極的に戦いに身を投じるべきです。
ですがポッピーが仲間に戻ってから戦線に復帰したのは、30話のたった1回きりのみ。それもパラドクスの噛ませという散々な活躍ぶりでした。
そもそも戦力的にはポッピー無しでも十分やっていける状況なのですから、彼女が仮面ライダーであり続ける理由もありません。言ってしまえば、現状仮面ライダーポッピーなんて、いてもいなくてもどうでもいいというのが事実です。
ヒーローとして機能させる気がないのであれば、最初から仮面ライダーとして出す必要なんてありません!
役者さんに「仮面ライダー」としての実績を加えたかったのか知りませんが、仮面ライダーである以上はそれに相応しい活躍をしてほしいです。


元々エグゼイドには結果に至るまでの過程や説明といったものをあまり描かず、
結果を描いた後に後出しで説明を付け足す(ただし具体的な描写はなし)という傾向が見られましたが、この3クール目でもその悪い傾向は存続したままでした。
特に仮面ライダークロニクル関連のガバガバっぷりは異常にもほどがあり、正宗が登場してからは更にひどくなりました。

4クール目からはどうなるのか分かりませんが、一刻もガバガバっぷりが少なくなることを祈ります。
既に仮面ライダークロニクル関連は修復が難しいレベルまで達しちゃってる感じが強いので、
せめて最後に控えているであろうラスボスにはそれ相応の威厳だとか、ラスボスであることの意味とかがハッキリしているといいな。
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[ 2017/06/25 19:30 ] 仮面ライダーエグゼイド | TB(0) | CM(8)

次回でも普通にクロノスに変身できてたけど、今回リプログラミングする最大のチャンスだったのではと思ってしまいました。
[ 2017/06/25 23:25 ] [ 編集 ]

高橋悠也ァ‼

個人的には2クール目より酷かったです。
やはり檀正宗というぽっと出のキャラが3クール目のボス的存在になるにはかなり描写不足だったと思います。WOLTさんが前に仰ってたように、この番組、後付けするにしても描写不足が目立ちますね。3クール目は特にそれが酷かったです。

正宗をボス的存在にするのは100歩譲るとして、正宗の優れた描写が未だに皆無でむしろ無能ぷりを発揮し続けてるのはどうかと思います。そんな正宗を信じ、医師であることを放棄してる飛彩も視聴者側からしたら同情の余地なんてないんですよね…

脚本はツッコミどころが多かったですが、アクションについてはかなり良かったと思います。マキシマムの強化アーマーとの連携や相変わらずかっこいいフルドラゴン、上堀内監督回のダブルマイティvsパラドクスのエナジーアイテムを使った凝った演出など見応えがありました。
…こう書いてたら仮面ライダーポッピーとクロノスは完全にいらない気がしてきました。

正宗が会議でクロニクルの出荷数目標を1億本と書いてありましたがやはり彼は頭までゲーム病にやられたんでしょう。もう手遅れかもしれませんが、一刻もはやく市民や衛生省、パラドの檀正宗(無能)化をどうにかしてほしいです。
[ 2017/06/28 22:50 ] [ 編集 ]

投稿のペースがだいぶ広がりがちな今日この頃

>◆仮面ライダークロニクルについて
内容を見ていると、スタッフ的にはソードアート・オンラインみたいな内容のストーリーをやりたかったんじゃないのでしょうかね。それって単なるパクリなんじゃ...
まあパクリとはなんて平成ライダー的にはよくあることなんで特に気にはしませんが、元ネタに比べると内容はあまりにもお粗末ですね。元ネタのSAOは単なるデスゲームじゃなく異世界モノの体をなしたSF作品としてよくできていましたし、も仮想世界でのプレイといった従来のゲームにはない斬新さに惹かれたことがしっかり描かれていましたが、こちらはデメリットばかり強調しすぎですね。
>・民衆が仮面ライダークロニクルのような刺激的なコンテンツを求めていた
少なくとも医者設定並にゲーム設定を重視しているんだったら作中「我々の世界以上に人々がゲームに馴染んでいる」みたいな描写を描いたほうがよかったんじゃないかと思います。」。老若男女問わずとんどのほ民衆が幻夢の作ったゲームに夢中になっていて、それが当たり前みたいな世界になっているみたいな描写を大なり小なり描くなり(少なくともそれらすべてのゲームは全て幻夢が牛耳っている。)すれば、研修医であり正式な医者じゃない永夢が天才ゲーマーという理由でエクゼイドとして戦える理由としても十分ですし、人々が従来のゲームとは違った仮面ライダークロニクルのシステムに惹かれる理由にもなりますし、少なくとも檀社長や正宗の言っていることも少しは理解できるんじゃないでしょうか。
[ 2017/06/29 12:22 ] [ 編集 ]

竜騎とかファイズにはまってた自分としては最近のライダー。それほど面白いとは思わないんですよねー。と思っていたらオーズや竜騎、電王の脚本を書いていた小林さんがアマゾンズの脚本を書かれていたんですねー。個人的にはアマゾンズ、なかなか好きです。そろそろ小林さん、ニチアサに帰ってきてくれないですかねー。
[ 2017/06/30 21:13 ] [ 編集 ]

Re: タイトルなし

♪様、コメントありがとうございます。

>今回リプログラミングする最大のチャンスだったのではと思ってしまいました。
そうですね。隙だらけでしたからタイミングとしてはまたとないチャンスだったと思います。
ただ一瞬、「無抵抗の人間にヒーローが攻撃を加える」という描写がOKなのか? とも思ってしまいました。
それが仮にNGなのであれば、最初から正宗にリプログラミングすることは想定されていなかったのだと考えています。
[ 2017/07/02 13:55 ] [ 編集 ]

Re: 高橋悠也ァ‼

たんぽぽ様、コメントありがとうございます。

>正宗の優れた描写が未だに皆無でむしろ無能ぷりを発揮し続けてるのはどうかと思います。
正宗含めて様々な登場人物が無能に見えてしまい、かつ無能でなければ成り立たないようなストーリーを展開しているのが辛いですね。
これを番組スタッフは大真面目に作っているのでしょうから私のような視聴者との温度差は増す一方です。

>マキシマムの強化アーマーとの連携や相変わらずかっこいいフルドラゴン、上堀内監督回のダブルマイティvsパラドクスのエナジーアイテムを使った凝った演出など見応えがありました。
ぶっちゃけてしまうとこれで打ち止めと言えなくもないですね。ポッピーもクロノスも基本ステゴロで目立ったアクションもないので、
やれることはやり切った感があります。ムテキのワープもどこまで続くかどうか。
[ 2017/07/04 22:28 ] [ 編集 ]

Re: 投稿のペースがだいぶ広がりがちな今日この頃

ジフェルト様、コメントありがとうございます。

>内容を見ていると、スタッフ的にはソードアート・オンラインみたいな内容のストーリーをやりたかったんじゃないのでしょうかね。
「ゲームが現実になる」って時点でどの創作物も似通ってしまうと思います。
SAOの場合は仮想現実に執着しがちな主人公がゲームを経て実際の現実へと回帰していく過程を描いていましたが、こちらはと言うと…

>少なくとも医者設定並にゲーム設定を重視しているんだったら作中「我々の世界以上に人々がゲームに馴染んでいる」みたいな描写を描いたほうがよかったんじゃないかと思います。
少なくともそのような世界観描写は序盤の描くべきだったと思います。
永夢も医者じゃなくて最初からゲーマー設定だったら世界観にも馴染みやすかったんじゃないかなー、と思ってたりもします。
[ 2017/07/04 22:50 ] [ 編集 ]

Re: タイトルなし

YH様、コメントありがとうございます。

>そろそろ小林さん、ニチアサに帰ってきてくれないですかねー。
ニチアサは現在後任育成のためか、サブ脚本や特撮に殆ど縁のない方を起用する流れにあるので、
ベテランの地位である小林さんが呼ばれることはあまりないと思います。
小林さんの場合は特撮だけでなくアニメ方面でもお仕事がありますからね。
[ 2017/07/04 23:10 ] [ 編集 ]

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