今日の劇場版 キラキラ☆プリキュアアラモード 感想



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本日は運良く舞台挨拶のチケットが当選したので、13:00からの新宿バルト9での上映を観てきました。マスコミが入る舞台挨拶は初経験です。
藤田咲さん曰く、キャスト同士でプレゼントなどを渡し合うことで、絆を調教することができたようです。
一体何を言ってるんだ… たまげたなぁ。
・あらすじ

フランスのスイーツコンテストに参加するために、スイーツの本場パリへやってきたキラパティ6人。
そこへ謎の泡立て器の形をした怪物に出くわしてしまいます。
6人はプリキュアに変身して応戦するも、パルフェは怪物に隙をした突かれて攻撃を受けてしまう。
攻撃を食らったパルフェはプリキュア状態でありながら何故か人間ではなくキラリンの姿(公称:キュアキラリン)になってしまい、戦闘能力は激減。
さらにそれ以降、シエルのスイーツ作りの腕前が目に見えて落ちてしまう事態に。

その後、ひょんなことからシエル(とピカリオ)の師匠であるジャン=ピエールと再会。
シエルはスイーツの腕前の不調をピエールに確かめてもらうべく、彼の前で腕前を披露するも、
ピエールには「調子が悪いのではなく明らかに腕が落ちた。その原因は仲間は群れているから」と評価されてしまいます。
腕を取り戻すには、修行時代の頃のように他人の存在を忘れて1人でスイーツ作りに専念しなければならないとピエールから指摘されるものの、
他人の存在を軽視した結果、ピカリオの闇堕ちを招いてしまったことを知っているシエルはそれに踏み切ることが出来ません。

果たしてシエルは再びスイーツを作り上げることができるのか?
あとよくわからないけど裏で暗躍している悪役の活躍をプリキュアたちは止めることができるのか?



・序論というか感想の概要というか

この映画の内容を一言で表すなら「普通じゃない」です。
良い悪いの一言で済まされるような作品ではありません。この記事書いてる今でも整理し切れてない節があります。

シエルの過去&劇場版クオリティということで、大抵の人は以下の要素を期待すると思います。
①筋の通ったストーリーと、それを通じて生み出される説得力のある結論
②修行時代のシエル&ピカリオの確かな描写
③6人の友情が感じられるような感動シーンの数々
④劇場版クオリティの激しい戦闘描写
こういった点を期待して今回の映画を見ると、火傷どころか全身火達磨になって死にます
とにかく「王道」の「お」の字すらありません。正統派という概念をあざ笑うかのような、非常に奇妙で異様な内容でした。

ただどこがおかしいかと聞かれると、全編に渡って異様さが漂っているので具体的な箇所を挙げることは難しいです。
こればっかりは本当に「自分の目で確かめてくれ」としか言いようがありません。少なくとも一見の価値はあるんじゃないかなと思いました。


・ストーリーについて

ストーリーはあまり良くなかったです。お世辞にも良い方向で評価できるものではありません。
あらすじにも書いた「シエルの不調理由」について、シエルが泡立て器の怪物との戦闘でダメージを食らったことがハッキリわかっているので、
いくらピエールが「群れてるのが悪い」と言われても、視聴者にとっては「泡立て器との戦いのせいで不調になっちゃったんでしょ?」としか思えません。
早くも登場人物と視聴者とで、認識の齟齬が生まれてしまっています。

このジャン・ピエールという人物自体、ド変態と言っても差し支えないぐらい奇特な性格で、
スイーツに対する愛情や信念など、キャラ描写において筋の通った部分がいまいち見受けられず、
それどころか終始ふざけたような態度を取り続けるため、少々感情移入しにくいキャラに仕上がってしまっています。
ストーリーの後半では化物スイーツに取り込まれたピエールを救うべくシエルが立ち上がるのですが、先述した経緯があったため
あまりその展開に同調することができませんでした。

ラストシーンではシエルがピエールの「仲間と群れているからスイーツ作りの腕が落ちた」という指摘に対して最終的な結論を展開するのですが、
演出のせいでもあるんでしょうけど、結論に至るまでの経緯もだいぶいい加減で、シエルの精神的な成長を印象づけるものとしてはあまり説得力を感じさせない内容でした。

どうもピエールといいシエルといい、細かな心理描写は脚本担当の村山さんの中だけで完結してしまっているのではないか、と思う節があります。
これは村山さんがシリ構を担当した魔法つかいプリキュアにも同じように言えることです。
本編37話では少しだけ彼に対する評価を見直しましたが、やはり根本的な部分は解決していなかった…orz


ちなみに説明中で「シエルが、シエルが、」と言っていることからも分かるように、この話における主役はシエルで、
他のメンバーは良くも悪くもオマケ的な扱いです。各メンバーに見せ場はきちんと用意されてますが、描写が大きく偏ってしまっていることは否めません。


・話に集中できない作風

ストーリーを評価できない要因としては、それを魅せる作風にも原因があると思います。
シリアスとギャグのバランスが悪く、「ここは箸休め、ここは集中して見るべき」という線引きが全くできませんでした。
基本的に本作はギャグ主体なのですが、シリアスシーンが始まったと思ったら唐突にギャグをぶっこんできたしりて、そのギャグの種類も
所謂「普通のギャグ」だったり「シリアスな笑い」だったりと種類が様々で、「今のは真面目なシーンじゃなかったの?」「ここでギャグ入れる?」と視聴中何度も思いました。
ストーリーの項で説明した「化物スイーツに取り込まれたピエールを助ける」というシーンも、字面だけ見れば凄くシリアスで真面目そうな雰囲気が感じられますが、
実際は助けに行く過程で何度も平然とギャグシーンを挿んでいるため、プリキュアが活躍すべき一大シーンなのに随分マヌケな展開だなぁと感じてました。
なお、そういった作風はエンドロールが終わるまで続きます。


・ではクソなのか?

今までの説明からだと本作は随分な駄作だと思われてしまうかもしれませんが、
「つまらなかったか?」と聞かれれば私はNOと答えます。フランス語的に言えばNon。

確かにストーリーは粗が目立ち、唐突なシーンも多いものの、
シリアスシーンが始まったと思ったらギャグが始まり、その逆も然りという、先が読めない展開の数々や、
バランスも何もかも放棄したようになだれ込むギャグ描写、キャラクターたちのリアクションを楽しんでいる私がいました。

先述したド変態キャラであるピエールですが、良くも悪くも濃いキャラなのでリアクションについては結構楽しめました。
また序盤で彼が身体を張っていたギャグシーンと思われる箇所の数々が、終盤の一大展開においての伏線として機能していたことに関しては結構感心しました。
粗の目立つストーリーではありますが、意外と光るところがあるというのも評価する上では困りものです。

展開も派手さこそ重視されていないものの、ユニークなものが多く、
本編では半ば死に設定と化している「動物要素を活かして戦う」という設定が色んな方向で強調されていたり、
終盤ではプリキュア状態で巨大スイーツをデコレーションするという本編でありそうでなかった展開も見られました。
とにかく普段見られない描写が目白押しだったのが良かったですね。


・唯一悪いと言える場所は…

そんな真っ当な評価がしにくい本作ではありますが、唯一「これはダメだ」と言える箇所があります。
ゲスト枠と思われていたまほプリ勢3人(+1匹)が割りと活躍していることに関してです。
変身バンクこそないものの、名乗り口上はきっちり行われ、戦闘もそこそこ繰り広げられます。

まほプリが活躍するのがダメなのではありません。単独作品なのに、別シリーズのキャラクターがでしゃばることが嫌なのです。
少なくとも、今までの作品は皆そうだったはずです。過去にできていたことが何故今になってできないのでしょうか。理解に苦しみます。


・総評

ストーリーは低品質だと思います。感動要素は皆無で、あまり筋が通った、説得力のあるものとは言えません。
とにかくバタバタやってたらいつの間にか終わってます。普通に考えれば駄作だと思います。

しかしそれらを差し置いても魅力として光る部分があるのも事実です。とにかく異様なパワーを感じさせられます。
プリキュアたちがパティシエという、シリーズの中でも特異な設定を持つキラプリという作品と、
個性派脚本家(精一杯の譲歩)である村山さんを持つレッツラまぜまぜした結果がこれだと言うのでしょうか。

とにかく良いところも悪いところも癖が強すぎて簡単に評価できる作品ではないです。異常な作品です。でもそこが魅力でもあります。
こんな気持ちに浸ったのはプリキュアどころかアニメ見て初めてかもしれません。
作品をより理解するには繰り返し見る必要がありそうですが、もう一度あの作品のエネルギーを浴びると多分私は全身火達磨になって死にます。
なのでこの作品に対する更なる理解に関しては、皆様が実際に観て理解に励んでください。(超絶丸投げ)

この映画は「普通」ではないです。でも、これはこれでアリかなと思います。
舞台挨拶共々、貴重な経験をありがとうございました。






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マスコミ撮影用のためにキャストの皆さんがクラッカーを引くシーンがあり、
その時水瀬いのりさんが思わしげにクラッカーを構えた瞬間、一部の大友たちがざわついていたのですが、あれは一体どういう意味だったんでしょうか。
本人の持ちネタだったのかもしれませんが、私はそういったネタには疎いんだよなぁ…
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渋谷TOEIでは「映画キラキラ☆プリキュア アウトレイジ最終章」なんてものが公開されてましたw

お久しぶりです、きゃすばるでございますw

今回の映画は従来によくあった感動的なストーリーとか派手な戦闘シーンとか求めてはダメですね。そんな物を求めたら確実に期待外れで終わってしまいます。しかし、だからと言って駄作かと言われるとそうじゃないのが劇場版プリアラの不思議な魅力だったりするんですよね。何故ならカーレンジャー等徹底的におバカ路線を貫く作品が好きな人にはウケるからですw言い換えれば好き嫌いがハッキリ分かれる作品になりますが(笑)

ここからは個人的な余談ですが・・・
・美味い物食うと口から怪光線
・重要文化財破壊
・人をコアに取り込んだ怪物が出てくる
・究極のスイーツとアルティメットガンダム
・そんな怪物の復活を企む師匠
・そして怪物をコアの人間ごと撃たせようとする展開
以上の点から、映画キラキラ☆プリキュアアラモード、今川泰宏リスペクト説なんてものを挙げてますw

ちなみに私はミスター味っ子もGガンダムも大好きなので、大泉で行われた応援上映では口からキラキラル出すシーンでは味皇様風に「美味いぞー!」と叫んでみたり、ジャンが究極のスイーツ内で「私ごと撃て!」的なシーンの時は「撃てドモン!私ごとデビルガンダムを倒してくれ!!」「嫌だ兄さん!僕には出来ない!!」と劇場に響き渡るように大声で叫んだら喉が枯れて関智一さんの大変さがよくわかったそんな応援上映でした(笑)
[ 2017/10/29 01:14 ] [ 編集 ]

クッ↑ク↓「フランス名物クレームブリュ・ッレでございます(ぶっちっぱ!)」

子役時代からニチアサに出演し実績を重ねたY.AOI姉貴も念願のプリキュア映画出演ということで。
例年の法則になぞらえば ほんへプリキュアデビューも時間の問題かもしれません。

筆者様の感想を聞いた限りだと今回の映画は例年シナリオに盛り込まれるような。
子供に対するメッセージやシリーズ毎のイデオロギーを極力排してプリキュアの“プリ”の部分が強調されて“キュア”はおざなりな様ですね。
ですので今回私スルーして斉木楠雄(実写)を観て正解でした、銀魂(実写)とほぼ同じスタッフ&キャストなのでソコソコ面白かったです。
(1/1シャ○ザクが見れるのは銀魂だけ!)

きゃすばる 様
>以上の点から、映画キラキラ☆プリキュアアラモード、今川泰宏リスペクト説なんてものを挙げてますw

確かに今川監督作って突拍子もない演出を好みますが、根っこのテーマやメッセージ性はとてもまっとうな物だと思っています。
特にGガンは東方不敗の行き過ぎた人類粛清の思想にドモンが真っ向否定して見事だと感心しました。
これは「人類は愚かだから滅んでしまえばいい。」などとイデオンやダンバインで拗らせた師匠(富野御大)に対する今川監督なりの反証ではないかと。
「人類だけを世界から切り離して 愚かか賢いか判断する事こそおこがましい行為だ」、これは寄生獣でも出た答えの一つです。
そしてドモンと師匠、兄キョウジとの不和の原因は「心が通っていると慢心して言葉を尽くす事を」怠ったが故です。
ですからドモンは最後に『言葉』を尽くしてレインに自身の気持ちを伝えたのです、心が通っていてもです。
これはオカルトめいてきたニュータイプ思想に対するアンチテーゼでもあります。

と、長々と今川イズムを書き連ねてしまいましたが、シエル&ピエールに上記の様な師弟間の葛藤や和解が見れるのなら観に行くのですが…
とにかく私はこの映画に「本編の補完」を求めていたもので…

>まほプリが活躍するのがダメなのではありません。単独作品なのに、別シリーズのキャラクターがでしゃばることが嫌なのです。
筆者様ったら、とぼけちゃってぇー(マジキチスマイル)
あの二人が年に二度も先輩面したら頭に来ますよ~
[ 2017/11/01 19:12 ] [ 編集 ]

Re: 渋谷TOEIでは「映画キラキラ☆プリキュア アウトレイジ最終章」なんてものが公開されてましたw

きゃすばる様、コメントありがとうございます。

>何故ならカーレンジャー等徹底的におバカ路線を貫く作品が好きな人にはウケるからですw言い換えれば好き嫌いがハッキリ分かれる作品になりますが(笑)
徹底的におバカ路線、というのは違うと思います。敵も味方もやろうとしていることや、その意思自体は真面目だからです。
だからこそ構成の歪さが目につきました。真面目な話をしようとしているのに何度も茶化されるのですから。
基本的にギャグの流れを突っ走るカーレンジャーとは毛色が異なると思います。

>大泉で行われた応援上映では
私はこういった上映会に参加したことはないのですが、実際に声を出して応援できたいりするみたいですね。
どちらかと言えば私は静かに見たい方なので、ちょっと相性悪めな感じです。
[ 2017/11/04 02:43 ] [ 編集 ]

Re: クッ↑ク↓「フランス名物クレームブリュ・ッレでございます(ぶっちっぱ!)」

ちくわぶドロボー様、コメントありがとうございます。

>シエル&ピエールに上記の様な師弟間の葛藤や和解が見れるのなら観に行くのですが…
とにかく私はこの映画に「本編の補完」を求めていたもので…

結論から言えば補完に役立つような話ではないですし、本編の脚本家陣が加わってない以上、そういった視点で見るのはいささか厳しいと思います。
和解も何も、最初から対立しているのか協力関係にあるのかハッキリしてないんですよね…

>筆者様ったら、とぼけちゃってぇー(マジキチスマイル)
( ◠‿◠ )
[ 2017/11/05 11:53 ] [ 編集 ]

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