今週のキラキラ☆プリキュアアラモード 49話(終)

キラキラ☆プリキュアアラモード 第49話 『大好きの先へ!ホイップ・ステップ・ジャーンプ!』

キラプリep49 0

49話目です。もはや何も言うことはありません。
書くにしたって前回までと同じ内容のことを繰り返すだけです。
やっても生産性がないので、今回の話の内容には触れず総括の方に移ります。
◆序論

1年間続いたキラキラ☆プリキュアアラモードも遂に放送終了を迎えました。
「プリキュアがパティシエ」
「テーマはスイーツ&アニマル」
「肉弾戦封印」
「高校生プリキュアが2人登場」

などなど、放送前では以前のシリーズでは中々見られなかった意欲的な要素がプッシュされていましたが、
終わってみればそれらの要素全てが平均以下に収まるという非常に残念な出来栄えでした。
どれか1つでも突き抜けたものがあれば良かったんですが、無難としか言いようがありませんでした。

エグゼイドのように評価点と不満点に分けて書くと不満点に書くことが多すぎてバランスが悪くなりそうなので、
・ストーリー
・キャラクター(メイン&サブ)
・バトル
・個人的に言いたいこと
・まとめ
に絞って纏めていきたいと思います。



◆ストーリー
先述したようにベース自体は王道でした。
内容自体に致命的な矛盾があるわけではなく、また前作と違って倫理的にどうかと思う部分もほぼありません。
無論、王道だからといって無条件で褒める気は一切合切めっきりございません。

今作においてストーリーで大きく評価を下げざるを得ない点は、本来のテーマであろう「スイーツ&アニマル」が殆ど活かされてないように見えることです。
スイーツ要素は話が進むに連れて話の中心に出てこなくなり、「光と闇の対立」という割とありきたりな方針へとシフトしていきました。
スイーツに宿る「キラキラル」すらも話が進むに連れて生物の生体エネルギーみたいな扱いをされていって妙な気分になりました。
アニマル要素に関してはどこで活かされたのかよく分かりません。こればっかりはもう邪魔だったんじゃないかと思います。

私はこういった創作物を見るにあたって、「この作品にしか無い良さは何か?」という部分を重視して見ています。
それにはその作品単独無二のテーマが如何に話に活かされているか、という部分について着眼するのが必然だと思います。
ですからテーマを活かせていない時点でその作品の評価はズドンと落とします。
あおいやゆかりのキャラ回は単独ではそれなりに見れる出来ですが、先述したようにスイーツも何も関係ないような話をされると興ざめです。
キラプリでやる意味がないですからね。他の作品でもできることを描かれたってつまらないです。




◆キャラクター(メインキャラ)
メインであるプリキュア5人は比較的個性が立っていてよかったと思います。少なくとも見ていて嫌悪感を感じるキャラクターはいませんでした。
追加メンバーかつ天才キャラのシエルでさえもそのスキルを使って鼻を明かすようなことはせず、普通にいい子でした。
前作での主要メンバーは感情移入できるレベルにすら到達していなかったので、これは大きな進歩です。
まあ進歩というか、主要メンバーに感情移入してもらうのは創作物における大前提とも言えるので正直褒めてはいないです。

ただし各々の掘り下げ方はかなりバラつきがありました。
いちかは主役だけあって1番掘り下げに尺を使っていました。なのでキャラクター像は最も深まったと思います。
シエルは2クールの話そのものが掘り下げ回みたいなもので、プリキュアに覚醒するまでは真っ当な描かれ方をしていました。

それ以外は全員微妙です。
ひまりとあきらは個別回だと同じことを繰り返すばかりで全くキャラクターに深みが感じられませんでした。ずーっと第一印象から変化がないんですよね。
あおいはスイーツとは全く関係のないバンド話ばかり描かれるので「これキラプリでやること?」と収支疑問符ばかり浮かんでました。
ゆかりは自身の暗部というか心に潜む闇について掘り下げられていました。それ自体悪いとは言いませんがマイナス面ばかり強調されるのは鬱陶しいですし、やっぱりスイーツ関係ありません。

彼女ら4人は個別回の掘り下げも微妙ながら、問題は個別回で掘り下げられたことが本筋のシナリオで殆ど活かされていないという点です。
例えばゆかりは個別回になればダウナーな描写ばかりで本人のテンションもだいぶ落ち込んでしまうのですが、
次の話になればいつものようにウフンウフンと中の人がエロい声上げるテンションに戻ってるので「前の話はなんだったんだろう…」と呆気にとられることもありました。
何より本筋のシナリオになるといちか1人が話を引っ張り、他のキャラクターが脇役以下のよく分からない存在に成り果てます。
そういうわけで、先述した4名は一体どこでどんな成長をしたのかよく分からないまま話が終わってしまいました。

ペコリンはどうでもいいです。



◆キャラクター(サブキャラ)

ピカリオとビブリーまではいい線行ってました。
ピカリオに関しては2クール目のキーパーソンでもあったため掘り下げも深く行われていて、
「スイーツが嫌い」というスタンスながらもその言動や行動の節々に見られる感情や未練がましさから「何か過去に辛いことがあったのだろう」と感情移入するには十分なキャラクターでした。
ビブリーも似たような感じなんですが、最後の纏め方が「全部ノワールが悪い」に集約されてズッコケました。

それ以降のキャラクターは微妙です。
ルミエルもノワールも作品の根幹に関わる重要人物の割には掘り下げが殆ど行われず、ただのシナリオ進行における便利屋という印象でした。
ディアブルはプリキュアにちょっかい出しては撃退されるというただの噛ませ犬でした。あんなキャラから個性感じろとか苦行か何かでしょうか。
エリシオもグレイブもキャラとしての設定は確かに存在していたようですが、あまりその良さを感じられないまま番組が終わりました。
前者の方は掘り下げが行われる頃には既に作品が終盤だったこと、後者は単にキャラ描写をさぼっていたことが原因だと考えています。


◆バトル
肉弾戦封印とは言っていたものの、箱を開ければステッキからビームをブリブリブリブリュリュリュリュリュリュ!!!と出すだけでした。
試みとしては意欲的でしたが、見ごたえの面では全然ダメでした。ビームを相手に噴出して浴びせることが最近の女の子のトレンドなんでしょうか。
制作側は「今まで培ってきたノウハウを活かして肉弾戦を封印する」とインタビューで言っていた気がしますが、
それは今作のような「プリキュアがパティシエ」という前例のない設定を盛り込んだ作品とは相性が悪いように思いました。


◆個人的に言っておきたいこと
私は以前、今作の感想記事の中間総括みたいな部分で下記のように述べました。


 ・恐らくプリキュアとノワールはいずれ相容れる関係になる

 ・しかしプリキュア側は戦いに意識を向けている素振りが見えない。全く違う方向も向いてるんじゃないかとすら思うことがある
 ・なので、プリキュア側が今何を目指していて、そのために何をしようとしているのかをハッキリしてほしい

 まほプリの時も言いましたが、「プリキュアの使命に囚われない少女たち」を描くのは大変結構なことです。
 でもこの作品はプリキュアです。どんな過程を経てようと、プリキュアは最終的に悪役と戦うお話です。そういうものです。

結論から言えば、この問いに作品側から私の満足する答えは得られなかったです。
転機となるべき話は32話にありましたが、その内容は非常に残念なものでした。
詳細は実際に感想記事を見ていただきたいのですが、その話を期に作品に対する視聴のモチベーションがガクッと落ちました。ガクッと。
一応次の話でプリキュアたちの行動指針は立ちましたが、それはそれで敵側の主張と噛み合わないものであり、決意表明としては微妙な内容になってしまいました。
やはりプリキュアとしての使命・目的・指針は少しでもいいので触れておくべきだと思います。
それらを知った上で考え、今後の指針を決めるのであれば説得力も生まれるでしょうし。

ただ今作における圧倒的描写不足から察するに、プリキュアとしての使命や目的なんてそもそも考えてないんじゃないか、と思うようになりました。
「所詮プリキュアなんだから、何も説明しなくたって悪者と戦うのはお約束」といった感覚で。
もしそうだったとしたら、私にとってそれは最も残念な結論です。だって今までの作品ではちゃんと描けていたじゃないですか。
かたや光の使者として、かたや伝説の戦士として。過去作にできて今作にできない理由はないと思います。
メタ的な理由に押し込まれるのは1番嫌です。そうでないことを切実に願っています。願ったところでもうどうしようもないんですが。


◆まとめ

本作の欠点は一言で言えば「薄い」ことに終始しています。
とにかくストーリーにしろキャラ描写にしろ過程や根拠といったものが足りていないです。
そのせいで見てくれはご立派な結論を出せたとしても全然感動できません。致命的な描写不足が大きな原因として考えられると思いました。

何故こんなにことになってしまったかは知りませんが、少なくとも製作側に何らかのトラブルがあったことは間違いないと思います。
何せ脚本体制はシリーズ前例のない10人体制(村山さんはゲストなので実質9人体制)です。
最終盤のお話には新人と思しき方も起用されていました。シリーズどころかアニメとしても考えられない状況です。
シナリオの構成が雑だったり、描写が足りていなかったことと関連しているのは素人目に見ても明らかだと思います。

シリーズ構成の田中さんが忙しくて面倒見きれなかったのか、はたまた神木Pの手腕が振るわなかったせいなのか知りませんが、
とにかくキラプリという作品が「そういうもの」として世に出てしまったことは疑いようのない事実です。

今作を最後まで視聴し、杜撰な描写不足を目の当たりにしたことで、
「過程の伴わない王道ほどつまらないものはない」と認識することができました。
今作から得られた教訓といえばそれくらいです。

次回作がどうなるか分かりませんが、何でもいいので「この作品の特色といえば、これだ!」と言えるものが欲しいです。
そして次回作ではもう少し落ち着いた体制でアニメが作られていますように。

キラプリep49 1

あ、OPソングは歴代でも1番好きだったよ
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ノワールとルミエルはあのまま放置なのか…(困惑)

前回カードのまま投げ捨ててそのまんまとは恐れ入りました(コナミ)
あの状態でどうやって帰れって言うんですかね…
なんだかんだで最終回だった今回ですが、個人的評価はイマイチですが、道徳心や論理感で大敗していた前作のまほプリよかマシ、という結論に落ち着きました。
管理人様の仰る通り、スイーツ要素やアニマル要素はこれでもかという程薄かったです。
固有のアニマル能力(素早く動ける、鼻が利く等)なんか最序盤、それも初登場回でしか使われてませんし…。
来週からはHUGプリですが、今回で肉弾戦が復活する事は決定みたいですし、いつものプリキュアが戻ってくるようですが、それだけにシリーズ固有のテーマや良さを活かして欲しいところです。
1年間レビューお疲れ様でした。
[ 2018/01/29 11:44 ] [ 編集 ]

一年間お疲れさまです。

スイーツ要素をストーリーに活かせなかったのは、恐らく製作サイドに「プリキュアやアイテム、関連物にこれだけスイーツを
使ってるだろ!いい加減にしろ!」という考えが少なからずあったのではないでしょうか。要するに、精々モチーフ程度にしか考えてないというやつです。アニマル要素なんて特にそうでしょう。まぁ、自分も戦隊のゴーオンジャーやハリケンジャーなど、各メンバーの動物モチーフ程度にしか考えていませんでした。メインテーマを活かすのって簡単そうで難しいな....
最後に、一年間プリアラの感想記事の更新、お疲れさまでした。Hugプリからは、自分ももっとしっかり話を見ようと考えています(ちゃんと見てなかった並感)
[ 2018/01/29 12:46 ] [ 編集 ]

Ceci est mon premier post.

最終回のメニューが離乳食なのは後輩に対するリスペクトでしょうが地味ですね。
まぁ、まほプリ勢や美〇しんぼの原作者なら蜂蜜をたっぷり入れて業務上過失致傷不可避だったでしょう…

GOプリ以降から、主人公達の成長した姿をエピローグで描くようになりましたが今作に関してもGOプリを超えたとは言い難い結末でした。
主人公が大物に成長したことを示すために海外に遠征させるという結末を二度もやるのは安直です。
まぁ、何の成長も伏線も無く「自分探し()」「自分磨き()」と典型的意識高い系だったMRIよりはマシですけど…
言い換えれば前作への当てつけ&リベンジなのでしょうが、その過程は仰る通り薄味だったと言わざる得ない。
大ラス、ノワールとルミエルとディアブルの生まれ変わりっぽい子供が出ましたがキラパティの店構えといい中東(だと思う)の景観を損ねてますね…

只、ずっと放りっぱなしだったアストラル体長老の肉体が暴走するラストバトルは意外性がありました、エリシオ誕生が伏線だったとは。
「ラスボスの設定が最終回のオマケ敵キャラの前座になる」というのは如何なものかとは思いますが。

>私はこういった創作物を見るにあたって、「この作品にしか無い良さは何か?」という部分を重視して見ています。
そもそも論で放送が始まる前から私は気付いていたのですが、この作品明らかに「東京ミュウミュウ」と「夢色パティシエール」から
モチーフを拝借しているフシがありました、この始まりからしてキラプリならではの物語作りは困難だと思っていたのです。
ですので不覚にも「2クールまでは割と良く出来ている」などと思っていましたがやはり終盤にかけて詰め込んだ設定が活かせなくなってきました。

筆者様の指摘する様にいちか、シエル、ジュリオのキャラ付けは上手く行っていたのですから最初からこの3人に登場人物を絞るべきでしたね。
「動物」というモチーフに関しても、「キリングバイツ」「けものフレンズ」並に元ネタの動物に対するリサーチを徹底してバトルに活かせれば良かったのですが。
結局「肉弾戦封印」が仇となりましたね、フィジカルネタが使えないなら最初から動物なんて入れなければ良いのですが…

>次回作がどうなるか分かりませんが、何でもいいので「この作品の特色といえば、これだ!」と言えるものが欲しいです。
Pのインタビューによると子育てを通して母性溢れる『つよく』『やさしく』『カッコイイ』プリキュアにして行きたいそうですね。
一部で「ジェンダー感の押し付けだ!」等と苦情が来そうな気もしますが、前々作のGOプリが画一的なプリンセス像を払拭する事で傑作になったと言えます。
ハグプリでもこれに匹敵する普遍的なプリキュア像を築ければ良いのですがね。佐藤&座古氏という人選からは確かにシリーズの本気度は伝わります。

>そして次回作ではもう少し落ち着いた体制でアニメが作られていますように。
春アニメの「あまんちゅ あどばんす」の総監督は…(小声)
[ 2018/01/29 22:27 ] [ 編集 ]

Re: ノワールとルミエルはあのまま放置なのか…(困惑)

黒ヒトデ様、コメントありがとうございます。

>前回カードのまま投げ捨ててそのまんまとは恐れ入りました(コナミ)
あの状態でどうやって帰れって言うんですかね…

そういやどうなったんでしょうね。
前回エリシオに対して好きと嫌いも両立する世界を生きることを宣言していましたが、
今回の話を見るにだいぶ有耶無耶になってる気がします。終わりよければ全て良しなんでしょうかね。
[ 2018/02/04 11:04 ] [ 編集 ]

Re: 一年間お疲れさまです。

頭痛い様、コメントありがとうございます。

>スイーツ要素をストーリーに活かせなかったのは、恐らく製作サイドに「プリキュアやアイテム、関連物にこれだけスイーツを使ってるだろ!いい加減にしろ!」という考えが少なからずあったのではないでしょうか。要するに、精々モチーフ程度にしか考えてないというやつです。アニマル要素なんて特にそうでしょう。
テーマに「スイーツ&アニマル」であることを掲げている以上、ただのモチーフとして捉えるのは非常に苦しいです。
アニマル要素は正直序盤の時点でかなり空気な設定でしたが、後半にクリスタルアニマルという設定が出てきた以上
何としてでもテーマとして目立たせようとしたかったんだと思います。二兎追いかけた結果どっちつかずになりましたけど。
[ 2018/02/04 11:22 ] [ 編集 ]

Re: Ceci est mon premier post.

ちくわぶドロボー様、コメントありがとうございます。

>只、ずっと放りっぱなしだったアストラル体長老の肉体が暴走するラストバトルは意外性がありました、エリシオ誕生が伏線だったとは。
展開そのものに意外性があっても、肝心の内容が止め絵&使い回し中心だったのであまり楽しめませんでした。

>そもそも論で放送が始まる前から私は気付いていたのですが、この作品明らかに「東京ミュウミュウ」と「夢色パティシエール」から
モチーフを拝借しているフシがありました、この始まりからしてキラプリならではの物語作りは困難だと思っていたのです。

他所のアニメとモチーフが被ってるから差別化は困難というのは言い訳にすぎないと思います。
題材の被りやオマージュなど昨今のアニメ業界では珍しくもなんともないですし、そもそもプリキュアのようなヒロインチームアニメはセーラームーンがご先祖様と言われています。
そのセーラームーンのご先祖様は誰かと聞かれれば… もはやキリがありません。
ですから題材選びの時点で無理ゲーだったとは考えていません。単純に製作スタッフが無能だっただけだと思います。
[ 2018/02/06 01:20 ] [ 編集 ]

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