fc2ブログ




今週のスター☆トゥインクルプリキュア 29話

スター☆トゥインクルプリキュア 第29話 『ただいまルン☆惑星サマーンのユウウツ』

スタプリep29_0

一度でいいからモルフォライブに出てほしかったなぁ。
◆序論

全体的に線の分厚い作画だと思ってたら、絵コンテの人が初参加だったみたいです。
話の感想はというと、相変わらず設定描写が中心だったので内容がイマイチ頭に入ってこなかったです。
実質メインストーリーを1人で進めてるようなものなんですから、きっちり仕事してほしいです。


◆本論

◇サマーン星人がやってることのまとめ

プリキュア側とサマーン星人とで、ある程度情報の齟齬が発生しているようです。
軽くまとめるとこんな感じ。

・サマーン星人の目的
 →プリンセススターカラーペンの調査と入手

・サマーン星人が知ってること
 →プリンセススターカラーペンにはプリンセスの力が宿っている
 →プリキュアの存在

・サマーン星人が知らなそうなこと
 →プリンセススターカラーペンの用途
 →プリキュアの存在

これらの事実をまとめると、ある疑問点が浮上してきます。


①何故サマーン星人はプリンセススターカラーペンを探しているのか?
 元々、プリンセススターカラーペン探索の任務はプルンスに割り当てられていたはずです。
 そしてその時、プルンスは「プリキュアを探してプリンセスの力を開放してくれ」という任務も一緒に受けたはずです。
 サマーン星人がそれを知っていたということは、恐らくララかプルンスがパレスを出てから地球にたどり着くまで、
 何らかの手段でサマーンに情報を共有したということになります。

 そうなると、プリンセススターカラーペンを見つけたサマーン星人の次の目的は、
 「ペンをプリキュアに渡してプリンセスを開放してもらう」ことだと思います。サマーンに置いてても意味ないですからね。
 しかし、ロロの話ではそんな話題全く出てきていません。むしろペンの力を分析するなど、明らかな独断行動をとっています。
 この事実から察するに、「サマーン星人はペン入手の任務自体は知っているが、目的は知らない」ということになります。
 事前にララorプルンスから情報を入手していたとすればおかしな話です。その前提すら正確ではないというのでしょうか?
 とすれば、一体サマーン星人はどこからプリンセススターカラーペンの情報を入手したのでしょうか?

②ララは何のためにサマーンに呼び寄せられたのか?
 最初はララにプリンセススターカラーペンを渡す目的で呼び寄せられたのだと思っていましたが、
 ロロ達はララがプリキュアであることを知らなかったのでその線は潰れました。
 とはいえ、単に「見つけました」報告だけなら帰還要請なんていらないでしょう。
 妥当な線としては、「記念式典に参加してもらいたかった」ということが挙げられますが、
 効率を重視するサマーン星人としては、時間をかけてまで当人を呼び寄せるメリットは薄いと思います。

 ここでサマーン星人がプリキュアの目的をきっちり把握していることにすれば、ララの帰還要請についても
 「ララがプリキュアと一緒にいるという情報を掴んだ。詳しく話を聞きたいので、これまでの報告も兼ねて帰還してほしい」
 という内容であれば無理はなかったと思います。


◇「いや、状況は分かるルン! マザー、助けを呼ぶルン!
  調査員ララがプリンセスのペンを奪う気ルン!」
 -クク


たったそれだけの理由で指名手配!? 直接的な証拠ないのに。せいぜい任意同行止まりでは?
ていうか映像に映ってたペン奪いに来た人はララと似ても似つかなかったじゃん!
マザーAIも一切の疑いを持たず指名手配に乗り出してる辺り、そのおつむはお察しだと思います。
星のトップがあの出来じゃ市民たちも言わずもがなって感じですね。


◆まとめ

・AI(科学)によって人間が支配されている
・デスティニープランが当然の如く受け入れられている
・街中がカメラによって常時監視されている


これらの事実を考慮すると、惑星サマーンはユートピアの面を被ったディストピアという見方ができてしまいます。
というか「マザーAI」「皇帝メビウス」に置き換えれば管理国家ラビリンスが完成してしまいます。あそこまで暗くないけど。
尤も、外部からの侵入をあっさり許したり、AIの言うことを丸々信用したり、住人がおまるみたいなくっそかっこ悪い乗り物を常用してるあたり
ユートピアとしてもディストピアとしても三流であることは疑いようがないと思います。

制作スタッフはこれらの事情をどう受け止めているのでしょうか?
「AIに従うことが全てではない」と訴える展開もアリでしょうが、ララとその愉快な仲間たちにそれができる力があるとは思いません。
ララが手に入れた経験って、精々「あっちの星(地球)の文化も悪くないぜ」止まりですからね。
それだけで他所の星の文化に変化を促すのは無理があると思います。
かと言ってクライン派ならぬオヨヨン派を結成して武力衝突する展開は作風的にも無理があります。

妥当な線としては、敵側がボロを出してララ達の疑いが晴れる展開でしょうか。困った時のタナボタ展開。
とはいえ、今回はサマーン星人側の行動が明らかにおつむが足りてないですから、バカにはバカをあてがう他ないって感じでしょうか。
周囲の状況に巻き込まれてばかりだと、何のためにサマーンに来たのかわからなくなりますね…
関連記事
スポンサーサイト




ダダ滑り

とにかくダダ滑り。共感できる要素が見当たりません。
強いて言うなら家族の為にミルキーが気合いで押し通す展開でしたが、家族がホラーチックなBGMでララの意思を踏みつぶしてるように描写されてると感じたのでこれもなんだかなぁって感じなんですよ。

あと、サマーンの人々はデブリ調査の仕事は最下位クラス扱いしてましたがサンライズ史上最高の宇宙アニメだと(勝手に)思っているプラネテスのテクノーラ社みたいな態度です。
やはりこちらでもデブリ課は半課呼ばわりなのか...
ちなみにデブリ回収は到底ララに出来る難易度ではない(制御不能状態の物体とランデブー&キャプチャ→むしろ高難易度)のでますますAIのバカさ加減が強調されています。
[ 2019/08/25 18:38 ] [ 編集 ]

過ぎたポンコツは作品を滅ぼす。

今回は説明回みたいなものだったので次回を待つしかありませんが、
ラストの光景に関しては、村山先生がこういうシチュエーションがやりたかっただけーとも取れてしまいます。

個人的には惑星サマーンがユートピアなのかディストピアなのかは興味ありません。
今回の話を見ていると、ララだけがサマーンのシステムに合わなかったようなものなので、
ララが家族を納得させるもの(仕事や趣味が妥当かな?)を自分で見つけ出せるかが
鍵だと思ってます。

ただそれをするための個別回はよくて後3話しかありませんし、
そこにサブライターが関わってしまうと説得力は急速になくなっていく気がします。
大まかな目標はあるのですが、個別の目標が迷子な状況で見つけることができるのか?
今のままじゃ難しそうです。
[ 2019/08/25 22:39 ] [ 編集 ]

Re: ダダ滑り

反省会のスレの民様、コメントありがとうございます。

>家族がホラーチックなBGMでララの意思を踏みつぶしてるように描写されてると感じたのでこれもなんだかなぁって感じなんですよ。
こちらからすればララの家族は全員異様に映りますね。常識が違うようですから当然ですが。

>ちなみにデブリ回収は到底ララに出来る難易度ではない(制御不能状態の物体とランデブー&キャプチャ→むしろ高難易度)のでますますAIのバカさ加減が強調されています。
もしかすると、サマーンにおけるデブリ調査とは、星に落っこちてきた石を集めるような簡単な作業なのかもしれません。
足腰が重要になりそうってまさに体力仕事っぽいですし。
[ 2019/08/26 01:01 ] [ 編集 ]

Re: 過ぎたポンコツは作品を滅ぼす。

さくにゃん様、コメントありがとうございます。

>ラストの光景に関しては、村山先生がこういうシチュエーションがやりたかっただけーとも取れてしまいます。
そんな感じはしますね。そこまでの話の動かし方は雑でしたが。

>今回の話を見ていると、ララだけがサマーンのシステムに合わなかったようなものなので、
ララが家族を納得させるもの(仕事や趣味が妥当かな?)を自分で見つけ出せるかが
鍵だと思ってます。

趣味っつーかプリキュアとその愉快な仲間たちでしょうね。
下級クラスの妹に対してナチュラルにマウントかけてくる兄やその家族たちをどう納得させるかは気になりますが。

>大まかな目標はあるのですが、個別の目標が迷子な状況で見つけることができるのか
記事の最後にも触れましたが、周囲に振り回されっぱなしで終わりそうな気もしますね。
[ 2019/08/26 23:23 ] [ 編集 ]

つぼみ「ララのお父さんのオカッパが生理的にイヤ…」

クロアン以降、関俊彦さんが演じる悪役が出るとニヤニヤしてしまいます、今期だと鬼滅の刃の大物()ラスボスとかw
スパロボVで大人気()のエンブリヲとスパロボDDで公式異世界転生無双する鉄華団団長オルガ・イツカ。
シリーズ復権の鍵を握るのはこの二人かもしれません(適当)

ララの故郷サマーンは予想通りAIによる管理社会が築かれていた訳で、フレッシュのラビリンスを髣髴させますが。
ラビリンスはパラレルワールドの征服を目論む明確な『敵』として描かれていたのに対して
コチラは曲りなりにも一般的な社会システムとして浸透しているものです。
今回の騒動がアイワーンの仕業であってもぽっと出のプリキュア達が
「地球のローテクは『心』がこもっている、サマーンには『心』が無い」とか上から目線で説教すればそれこそ前作の悪夢再びです。
ひかるのリアクションからしてそうはならないでしょうが、ならばプリキュア達がどの様に問題解決をするのかなのですが…
ララのパーソナルAIがひかる達地球人を庇ったりマザーとの並列化を惜しんでいるような態度を示してるので
彼女がマザーAIに影響して少しずつサマーンの社会を変えていくという結末になりそうな気がします。
最もそれなら「プリキュア達とAIとの交流」という物を丁重に描いていくべきだったのですが…

只、 さくにゃん様の仰る通り結局はララが今までの経験を通してどう自立するのかが重要なんですよねぇ
所詮AIとか管理社会とかは舞台装置に過ぎない物です、本作はそういった細かいところには変に凝るのに
縦軸となるストーリーは必要最低限で不明瞭な所が多々見られます。
>◇サマーン星人がやってることのまとめ
の筆者様の疑問はそもそもスターパレスがノットレイダーに襲われプルンスとフワががララと接触して地球へ到着するまでの経緯が
明確に描かれていないからなんですよね、ララは報告を怠っていることを咎められましたがこの「調査報告」をシナリオに活かせよとは思います。
「彼方のアストラ」ではヒロインのアリエスが「航海日誌」をしたためこれまでの状況や彼女の主観が語られます。
初代プリキュアでも序盤はなぎさのモノローグで状況説明がされていましたが、こういった手法でララの心境の変化や成長も描けた筈です。
[ 2019/08/28 09:10 ] [ 編集 ]

Re: つぼみ「ララのお父さんのオカッパが生理的にイヤ…」

ちくわぶドロボー様、コメントありがとうございます。

>ララのパーソナルAIがひかる達地球人を庇ったりマザーとの並列化を惜しんでいるような態度を示してるので
彼女がマザーAIに影響して少しずつサマーンの社会を変えていくという結末になりそうな気がします。
最もそれなら「プリキュア達とAIとの交流」という物を丁重に描いていくべきだったのですが…

別にAIの成長物語を描いてるわけではないですからね。
プリキュアそっちのけでAIに成長されても困りますし、そういう作風じゃないですし。
じゃあ何の話だって聞かれると返答に困りますけど。
[ 2019/08/31 22:33 ] [ 編集 ]

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する
※コメントは管理人が承認するまで表示されません

トラックバック

この記事のトラックバックURL
https://doddemokuriasiteyany.blog.fc2.com/tb.php/2222-55492778