レビューNo.17 キングダムハーツ3D [ドリーム ドロップ ディスタンス]

「俺自身にキーブレード使いの力が無くてもかまわない

俺を通じてみんなの心が力になればいい

それがキーブレードの力―――

繋がる心が俺の力だ!」



キングダムハーツ3D [ドリーム ドロップ ディスタンス]

KH3D.jpg

ジャンル:アクションRPG
開発元:スクウェア・エニックス
発売元:スクウェア・エニックス
価格:6090円


キングダムハーツ最新作が満を持して3DSに登場。
発売前の雑誌情報やPVなどで、さぞや多くの方がこの作品をプレイする日を待ち詫びたことでしょう。
筆者も大学を無事合格できたことで、心置きなく発売を待っていたものです。

そしてさる3月29日。遂に待望の『KH3D』が発売されたわけです。
期待を胸にして筆者も早速購入。そしてクリアに至りました。
最新ハードでの最新作。その名に恥じない出来栄えだったのか、今からご覧に入れましょう。



あらすじ
イェン・シッドと王様に呼ばれたソラとリクは、キーブレードの使い手としてマスター承認試験を受けることになる。
しかし、その舞台は“眠りに閉ざされた世界”という、謎に満ちた場所だった。
夢を介して繋がるという“眠りに閉ざされた世界”は、「眠りの鍵穴」を開くことで世界を眠りから覚ますことが出来る。
「眠りの鍵穴を開放し、再びこの地に戻ってくる事でマスター承認とする」というイェン・シッドの言葉を受け、
ソラとリクは「眠りの世界」に旅立つ。

(以上wikipediaより引用)

今作のコンセプトは「大胆なアクション」
その名に恥じず、大迫力かつスピーディーなアクションバトルが楽しめる内容になっています。
このバトルシステムの中枢を成すのは「フリーフローアクション」というもの。
これは壁やポールなどにスライドパッド+Yボタンを押して接触すると発動し、
その後押したボタンによって様々なアクションに派生します。

・Aボタン(たたかう)を押した場合
近くの敵にドリルの如く突進攻撃した後、敵に上空からダイブ。

・Bボタン(ジャンプ)を押した場合
そのまま大ジャンプし、その状態からAボタンを押すことで地上へヒップドロップ。
またはYボタンを押すことで下記のスピード移動に派生できます。

・Yボタン(スライド)を押した場合
超スピードで突撃し、上記のAorBボタンのアクションに派生できます。

ポールにフリーフローアクションが発動するとポールの周囲を回転し攻撃することができ、
そのまま上記のAorBorYボタンのアクションに派生ができます。
手すりにジャンプすると手すりの上を超スピードで滑ることが可能。無論上記のアクションも有効です。
更には一部の敵にも発動でき、その敵の周囲を回転した後、敵をぶっ飛ばすことが出来ます。

このアクションに関しては正に「爽快!」の一言に尽きます。
このシステムのお陰で、敵に囲まれている状況でも壁に接触、大ジャンプ後のヒップドロップで周囲にダメージ。
敵が少ない場合は突進してゴリ押し。敵の攻撃をかわしつつも、大胆にこちらの攻撃を加えることが出来ます。
壁ならそこらじゅうにあるので基本的にこのアクションはいつでも発動可能。
ザコ敵には圧倒的優位に立てますが、反面ボスには壁に接触する際に隙が生まれる為、少々危険が伴います。
とはいえ、何れにせよ強力なダメージソースになってくれることは確かです。

移動の手段にも有効で、地上空中問わずビュンビュン移動でき、
マンガで見られるような「左右の壁を交互にジャンプしながら移動」なんてのも可能です。

更に賢い方は既にお気づきでしょうが、BボタンとYボタンのアクションはお互い永久ループが可能なのです。
これを使えば、壁に接触→Bボタンでジャンプ→壁に向かってYボタン→再び壁に当たる為Bボタンでジャンプ...
というような、所謂無限ジャンプが可能になるわけです。
これを覚えておけば足場の高い場所から落っこちても即復帰可能。
更に仕掛けを使わなければ行けないような場所にフライングで行くことも可能になります。TASさん大喜び。
このテクニックを使って存在しなかった世界のビル郡の頂上を移動するのは楽しいですよ~

ただ上記のように移動を繰り返すとハチャメチャすぎて自分が何処にいるか分からなくなるときがあります。
ちゃんとマップを確認しつつ、やり過ぎない程度に上手く使いこなしましょう。

続いて紹介するのは「リアリティシフト」
敵を立て続けに攻撃すると特殊なシンボルが発生するのが合図。その状態でX+Aを同時押しすることで発動します。
効果はワールドごとに異なり、敵をパチンコの玉のように発射して周囲を巻き込んだり、
敵と敵を光のロープで繋いで移動すると共にダメージを与えたりなどユニーク度は満載。
そもそも演出のユニークさはディズニーの得意分野。どれもこれも抜かりはありません。
このアクションは一部のオブジェクトにも発動可能で、敵にダメージを与えたりするのはもちろんのこと、
移動手段として使ったり、ステージのギミックに使うなど活躍に不足する場面はありません。

そして忘れてはいけないのがある意味目玉システムである「ドリームイーターの育成」
ドリームイーターにはソラの敵である「ナイトメア」と味方になってくれる「スピリット」が存在し、
このスピリットを自分で生み出し、育成することが出来ます。

パーティに入れられるスピリットは3匹で、その内戦力として使えるのは2匹。
残る1匹は後述のアビリティのみ発揮していることになります。
このスピリット達はソラの仲間として共に戦ってくれる他、「リンクポイント」というポイントを消費して
予めスピリットごとに用意されてるアビリティやバトルコマンドを開放することができます。
このリンクポイントは敵と戦ったり、専用の餌を上げたり、トレーニングをしたり、
更にはタッチして突っついたり撫でたりしても上げることが可能です。
開放したアビリティはソラとリクのものになりますが、スピリットをパーティから外してしまうと
そのスピリットの持つアビリティも一緒に無くなってしまいます。
戦力を整える際にアビリティのことも考えなければいけないなど、かなり考えることになります。
(ラストリーヴなどの重要アビリティは一度開放してしまえば無くなりません)

スピリット達は「リンクシステム」によってソラやリクと連携することができます。
ソラの場合はスピリットと共に合体技を発動し、リクの場合はスピリットの力を見に纏いスタイルチェンジします。
更に2匹同時にリンクする「デュアルリンク」というものまで存在し、
より強力な合体技、より強力なスタイルを発動することができます。

基本的ないつもの戦闘にここまでの新しいシステムが組み込まれてるわけです。
どれもこれも腐らせることなく存分に発動して遊びたいですね!

今作では各ワールドに移動する為のグミシップミッションに代わり、「ダイブモード」というシステムも加わりました。
『KH』の頃のグミシップのように奥スクロールで進み、ポイントを稼いだり敵ボスを倒したりなどのミッションをこなし、
次のワールドに進むことができます。ワールドごとの演出もあったりして見てても非常に楽しい。

ゲームを存分に楽しませるシステムがてんこ盛りですが、反面そうとは言い難いシステムも。
それはソラとリクの操作を交互に切り替えさせる「ドロップシステム」
今作では『BbS』と違ってソラもリクも1つのセーブデータで操作することになります。
その為一定の時間が経つと強制的にプレイヤーの操作しているキャラが「眠り」に就き、別のキャラサイドに変わります。
物語上重要なシステムなのですが、これが色々と煩わしいというか迷惑というか。
例えばソラサイドでボスと交戦中、リクサイドに変わりその後ソラサイドに戻ると、そのボス戦は最初からになります。
いくらボスを追い詰めようと、時間が来てしまえばそこまで。キャラと一緒にプレイヤーも落胆して眠りに就くかも。
強制的に操作キャラを眠りに就かせて別のキャラを動かすことも出来ますが、これがまた煩わしいところ。
操作中のキャラが眠りに就くと、それまで操作してきたキャラの活躍に応じてポイントが加算され、
そのポイントに応じて「能力アップ」や「アイテム入手」などの要素を交代後のキャラに引き継ぐことが出来ます。
何もせずに強制ドロップすれば当然ポイントはゼロ。引き継ぐ要素なんてあったもんじゃありません。
これって何か損してる気がしません?
案の定amazonなどのレビューでドロップシステムは「ジャマ」「これさえ無ければ」「いらない」...
等々の酷評が目立つ結果となってしまいました。

前述のドリームイーター育成システムも賛否が分かれるところ。
育成すること自体は楽しいですが、やはり気になってしまうのが付属するアビリティ。
強いスピリットと必要なアビリティは必ずしも両立しないため、ぶっちゃけ面倒臭いです。
正直『358』のパネルシステムと同じく、「過去作でできたことを面倒臭くしただけ」な感じが否めません。

なお今回も『BbS』のバトルコマンドシステムを採用していますが、ゲーム画面を見れば分かりますが
今まで前後のコマンドが確認できたのに、今回は後のコマンドしか確認できません
これだけでも何処にどんなコマンドがあるのか分かり辛いのに、更に辛い事実が。
3DSの仕様上モンハン持ちが出来ない為、コマンド送りをする時は同時にキャラクターを操作するのが非常に難しいです。
ボス戦とかで「やべえ! ケアルどこだケアル!?」とコマンド送りする度にゲームオーバーの危険性が伴います。
拡張スライドパッドがあれば違ったのかもしれませんが、生憎買う気も金もありません。

後は…クオリティのわりに全体的にボリュームに欠けているような気がします。
「これが?」と思うようなラスボス、淡々と進む後半、クリア後の要素の少なさなど。
『Re:coded』でもクリア後の要素はそれなりにあったのに… と、かなり惜しいことになっています。

さてさて皆さんがイチバン気になっていると思われる「ストーリーの内容」ですが、
ゼアノートの真の目的を中心として、かなり多くの新事実が発覚します。
ネタバレになるので内容には触れませんが、とにかくファンの方は必見。見過ごしてはいけません。
シークレットムービーも次回作に期待がかかるような内容になっております。見ない理由はありませんよ?


総評。
個人的にはボリューム不足感が否めませんが、据え置き機にも負けないぐらいのクオリティです。
新要素にしても、ストーリーにしても、買わない理由はありません。
まだ買ってない方は是非是非ご購入を!
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[ 2012/03/31 18:56 ] 過去レビュー置き場 | TB(0) | CM(0)

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