レビューNo.24 ファイアーエムブレム 覚醒

「好きだよ…

いつか別れる日が来ても…

何千年眠ったとしても…

ずっと、覚えてるからね…」



ファイアーエムブレム 覚醒

覚醒

ジャンル:シュミレーションRPG
発売元:任天堂
開発元:インテリジェントシステム
価格:4800円


ファイアーエムブレムシリーズも満を持して遂に3DSに登場。
発売前から告知され続けてきた「シリーズの集大成」というコンセプト。
その名に恥じない確かな作品になれたのか? 説明していきましょう。

物語の舞台はイーリス大陸。かつて邪竜を滅ぼした英雄が建てた聖王国イーリス、邪竜を崇拝する「ギムレー教」なる宗教が広まっているペレジア王国、蛮族によって作られ、何よりも強さをモットーとするフェリア連合王国に3つが大陸に位置し、更に大陸の西側にはヴァルム王国が全地を統治するヴァルム大陸があります。
主人公のクロムはイーリスの王子でいながら地域の自警団をまとめるリーダー。ある日妹のリズ、護衛騎士のフレデリクと共に見回りをしていたところ、草原に一人の倒れた人物を見かけた所からゲームが始まります。

その草原に倒れていた人物こそが、プレイヤーの分身であるマイユニット(デフォルト名はルフレ)。今作も前作『新・紋章の謎』と同じくマイユニットを作成することになります。
なお今作ではマイユニットの職種は剣と魔法を使いこなす「戦術士」確定で、変更できるのは前作同様、性別と容姿、あとは今作からの追加要素として性格も決めることができます。

そしてシリーズの集大成なる今作のゲームシステム。
章を進めるのも『外伝』や『聖魔の光石』のようにフリーマップ制になりました。

恐らくシステム面で一番大きいのは戦闘時に二人一緒に攻撃する「デュアルシステム」。敵との戦闘時に味方と隣接状態になっていると、敵との戦闘でその隣接している(以下:デュアル状態)味方も戦闘に参加することになります。
この状態であれば命中率や回避率が補正され、更に攻撃の度にデュアル状態の味方も援護攻撃(デュアルアタック)をしてくれたり、更に低確率でデュアル状態の味方が相手の攻撃の盾となり、ダメージを無効化する(デュアルガード)こともできます。
これらデュアルアタック、デュアルガードの発動確率は支援関係によって増加する他、デュアルした状態で戦闘を重ねれることでも徐々に増やすことが出来ます。

またデュアルを支援するシステムである「ダブル」も登場。これは二人のユニットが一つの地形マスに入れるという、所謂過去作品の「救出」に近いものがありますが、救出のように能力値が半減するようなデメリット面はありません。
ダブル状態になるとダブルされた側が前衛となり敵との戦闘を行い、ダブルした側は後衛となりデュアルシステムに基づいて前衛のユニットを援護する形になります。なおこの前衛と後衛はいつでもチェンジすることができます。
更に前衛のユニットは後衛のユニットのステータスに応じて能力が上がるという特性まで。非常に便利ですがユニットの数が少なくなってしまうのも事実。うまいこと活用しましょう。

「スキル」も復活。「流星」が「こちらの攻撃を半減した状態で5回連続攻撃」になってたり、「太陽」が「敵に与えたダメージの半分を自分が回復」になってるなど、かなり調整されています。

クラスチェンジ系についても新たなシステムが追加されました。
前作まであった「兵種変更」は無くなり、代わりに「チェンジプルフ」というアイテムが登場。下級職レベル10か上級職の状態でこのアイテムを使うことによって下級職への兵種変更が可能になり、レベルも1にリセットされます。今作ではクラスごとに習得できるスキルが分かれているので今作でいう兵種変更は作戦・攻略上よりもスキル習得の為に使うことが多くなります。また下級職・上級職共にレベルが上限まで達した状態でチェンジプルフを使えば最初から上級職への兵種変更も可能になります。またチェンジプルフによって自分のクラスにチェンジする(=レベルを1にに戻す)こともできるので、「上級職レベル20になったらチェンジプルフで1に戻す」を繰り返せば延々とユニットを育てることも可能です。それ故従来のようなレベル20になってからクラスチェンジする意味は薄くなり、さっさとクラスチェンジするなり別のクラスに移動するなりしてスキルを習得してしまった方が現実的です。

また、すれ違い通信の導入によりフリーマップ上に過去作品のキャラクターが現れるという過去作品をやったことがある人なら思わずニヤニヤできるシステムまで。登場したキャラクターの軍を倒したり、多額の金を払ったりすれば自軍の仲間にすることも可能。過去作品の武器も一部再現されていたり、過去作のキャラクターの名前の付いた武器も入手することもできるのでそれらのユニットで軍を組んで戦うのも楽しいです。

更に今作に復活してまった、本当に復活させてしまったとしか言いようがない「結婚システム」まで復活。
自軍ユニット内では一部を除いて異性同士のユニット間では支援会話がSまで到達するようになり、Sまで到達できたカップルはめでたくゴールイン。フリーマップ上に新たに外伝章が追加され、カップルの間で生まれた子供が成長した姿で仲間になります。
(何故子供達が成長した形で出てくるかはストーリーのところで後述)
詳細は未だ明かされてませんが、『聖戦』同様親子からステータス・一部のスキルが遺伝されます。今作からの要素として父親の髪の毛の色が遺伝するという仕様になっています。
また主人公クロムの子供はイベントで必ず生まれてきます。
基本的に生まれる子供は母親依存でクラスも決まっていますが、マイユニットのみ特殊で性別に関わらずマイユニット依存の子供が存在します。

前述通り基本的には異性同士なら誰でもOK。第一印象で決めるのも良し、支援会話の流れで気に入ったカップルにするのも良し、子供の髪の毛の色を想定して選ぶ(笑)のも良し。『聖戦』時代より自由度が増えました。
またマイユニットは他ユニットと違い本編登場全異性のユニットとカップルが組めます。ロリでもでもBBAでも更には他のカップルが生んだ子供達とも支援がSまで到達することができれば所構わずアーン♡できます。ちゃんと子宝にも恵まれてウッホウホです♡
更にマイユニ(男)が女ユニットと支援Sになればその女の子の一枚絵+フルボイスで感謝の言葉を言ってくれます。(マイユニが女の場合は未確認)
ウッホッホー!

システム面では実に充実してますが、見過ごせない難点もアリ。

一番のは大きいのはストーリー面。ゲームを進めていって「こりゃもう駄目だ」って思いましたからね。
どのような点が駄目かというと、

・タイムパラドックスものである
 (筆者が苦手としているシナリオのやり方。カップルの子供達が出てくるのもこのせい。)
・全体的にストーリーが淡々と進む
 (「ここが終わったら次はこっち!」みたいな感じで進む。意外性があんまりない)
・キャラクターの見せ方が悪い
 (従来の作品のように「憎たらしい敵」や「仲間になりそうでならない敵」いるにはいるが露出が少ない)
・ストーリーが二部仕立てなせいで双方の悪役の魅力半減。
 (詳細は後述)

ざっとこんな感じです。
特にタイムパラドックスのお話は捻りが無いというか、単に「未来の子供達が助けに来る」だけの展開で、更に子供達は「過去に来たはいいが戻る方法が分からない」という始末。エンディングでもここら辺は一切言及されていません。ただ時を超えること以外のフォローが一切無いという詰めの甘さが目立ちます。
ストーリーが二部仕立てになっているのも少し残念。前編は従来のように敵国家と戦争して勝利するというお話ですが、これが10章でおしまい。外伝を抜いて全部で28章なので大半が後編に費やすことになります。
後編は「別の大陸が何かヤバイらしいから戦おうぜ」みたいなノリで始まるため、イマイチ戦争してる感じがないというか、ドラマ感が薄いんですよね。
後編で敵となるヴァルム大陸の王で己の信念を貫き通すヴァルハルトや非常にキモ憎たらしい軍師エクセライ、善人ながらも敵として立ちふさがらなければならない剣士レンハなど、掘り下げればいくらでも魅力がありそうなキャラクターもいるのですが前述の通り後編という限られた状況かつ見せ方が悪いので全然印象に残りません。残念です。(´・ω・`)

システムに関してもストーリーが後半になってくると支援関係も発展していくのでダブルやデュアルシステムに頼りがち。基本的にAまで支援を組んでダブル状態にしたユニットを敵陣に放り込めばボコスコ倒してくれます。まあ、そうでもなきゃ辛い場面も無いこたぁ無いんですけどね。

最後に今作の目玉でもある課金DLC(有料サービス制度)について。
今作では任天堂初の課金DLCが導入された作品でもあります。今まで無料サービスが実施される中の有料制度ですが、中身は過去作の主人公を仲間にできるマップを遊べたり、大量の金や経験値が稼げるマップもプレイできるなどかなり充実した内容になっているのでお金叩いてでもやってみる価値はあると思います。ただマップ1つあたりの価格は300~400円ほどなのですが、おそらく量がとんでもないことになるので総額5000円は下らないと思います。やっぱりご購入は計画的に。


総評。
シナリオ面で詰めの甘い部分こそありますが、シリーズの集大成というコンスプトは伊達ではなく、プレイヤーをやりこませる要素は多数存在します。結婚システムを始めとして寄り道要素が多いためクリアするまで非常に時間が掛かりました。(笑)過去作品をやったことがあるプレイヤーなら間違いなく楽しめる作品ですので、是非ご購入を!
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[ 2012/05/13 23:27 ] 過去レビュー置き場 | TB(0) | CM(6)

惑星Ziには時空転送装置という古代遺産があ(なんでもありません

覚醒はキャラゲーとしては過去最高の出来と呼べるのではないでしょうか。新紋章のマイユニは中途半端な終わり方でしたからね…

チェンジプルフは繰り返し使用すればカンストできますか?カンスト前提のマップは欲しいですね
[ 2012/05/14 08:54 ] [ 編集 ]

Re: タイトルなし

ふくじんづけ様、コメントありがとうございます!

チェンジプルフの繰り返しでカンストは可能です。ただし道はかなり険しいです。
そもそも上限自体が50ほどに設定されていますからね。
カンスト前提かどうかは分かりませんが、一部の配信軍ではステータスがとんでもない軍もいるのでルナティックでやれば相当な難易度になると思われます。カンストは必須になるんじゃないかなぁ…と思います。
[ 2012/05/16 00:15 ] [ 編集 ]

防衛軍隊長の中の人はウルフルン

別ゲームの話題で恐縮ですが
ゲームカテゴリーということでコメントさせて頂きますm(_ _)m

過去記事のコメントでWOLT様は『地球防衛軍』シリーズがお好きなようですが、実は私もです(^O^)
1&2そして海外チーム開発の『インセクト・アルマゲドン』(これはちょっとイマイチでしたf^_^;)
と、プレイしてきましたが唯一プレイしていない箱専用の『地球防衛軍3』が今年PSVに移植されるそうです。
http://www.d3p.co.jp/edf3p/
http://www.famitsu.com/news/201206/07015814.html
箱版には無かったネット協力プレイも可能らしいです
更にマルチプラットフォームで最新作の『4』も開発中ですので非常に楽しみです(^w^)

私もPSVは未所持ですがそろそろかなと考え中です(^◇^)┛
[ 2012/06/09 15:50 ] [ 編集 ]

Re: 防衛軍隊長の中の人はウルフルン

ソバスチン様、コメントありがとうございます。
もっと早く返信するべきでしたが、私情が色々とあったため遅れてしまいました。申し訳ありません。

さてさて地球防衛軍3も遂に他ハードへ移植が決まりましたね! 私も当時ファミ通を読んだときはwktkしたものでした。
私の防衛軍経験はPS2の1と2だけです。追加要素のあるPSPの2もやってみたいのですが、如何せんお金が…(´・ω・`)
PSVには目覚ましいタイトルが無いので、「これでいよいよ本気を出したか?」とちょっと思ってます。
まあ防衛軍自体知る人ぞ知る隠れた名作なんですけどね^^;

いやしかし懐かしいです。巣穴に潜り込んでHP稼ぎしたり、ライサンダーZやハーキュリーを求めて(←SR大好き)稼ぎステージを右往左往したり…
やり込み要素も豊富だし、何より難易度の幅が広くて何度でも遊べるので本当に防衛軍はいいゲームだと思います。
『4』の制作にも期待ですね! 情報提供ありがとうございました!
[ 2012/06/15 00:59 ] [ 編集 ]

PS2アーカイブスのラインナップも気になります

どうも、マタマタ失礼いたします、ソバスチンです(^-^*)/
既にWOLT様はご存知かもしれませんが先ずはコチラを
http://www.famitsu.com/news/201207/05017481.html
いやー驚きましたしPVの内容が非常に熱いっ!
私はハードごと買う決心がつきました(^^)b
それまでコツコツポイントカードを貯めたいと思います(・・。)ゞ
[ 2012/07/05 21:52 ] [ 編集 ]

Re: PS2アーカイブスのラインナップも気になります

ソバスチン様、コメントありがとうございます!

防衛軍3にもペイルウィングが登場ですね。この情報を聞いた辺り、いかに防衛軍2が成功作だったのかよく分かりますw
後はステージ数が気になります… せっかくですから防衛軍2と同等もしくは超えるステージ数が欲しいです。
それさえあれば購入にも踏み切れそうな気がするのですが… 如何せんvitaの価格が…(T_T)

さて、少しお知らせがあります。
このような情報提供の書き込みは非常に嬉しいのですが、記事の内容とは全く関係ない為今後はこのような書き込みをする時は管理者専用コメントにして貰えますか?
当記事を目当てに来られた方もコメントとか見ると困惑しないとも限らないので、そこらへんのバランスはとろうと思います。
ご理解のほど、よろしくお願いします。
[ 2012/07/07 19:01 ] [ 編集 ]

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