今週のハピネスチャージプリキュア! 49話(終)

ハピネスチャージプリキュア! 第49話 『愛は永遠に輝く!みんな幸せハピネス!』

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高校時代にいた学習塾での先輩の人が、
「Zガンダムは人の想いの力に比例して強くなるから厨二ガンダム」と主張していました。
それは何もZガンダムに限った話ではないんだけど… おのれバイオセンサー。
何とも当たり障りない最終回でした。落としどころとしては無難中の無難といったところでしょうか。
バトルを含んでるというのに、味気なさはスイプリの最終回に匹敵するかもしれない。
作画は凄かったですが、正直言うと戦いの合間に微笑むラブリーが不自然通り越して不気味でした。
事の発端のレッドが女々しいのは最後まで変わりませんでしたし、地味に「ブルーとレッドは兄弟でした」とか余計な油を注ぐ始末です。
もしかしたら「愛に満ち満ちているオーラの中だったら何言っても許されるかも!」という算段だったのでしょうか。解せぬ。
結局神様は2人とも赤い星を再生させる為に人間1人連れて旅立ってしまいましたが、
むしろこんなロクデナシ神様であれば「神などいらん!」って言ってチェーンソーで真っ二つにする終わり方でも良かったのではと思う。
「愛は大事!」「愛などいらぬ!」の応酬もここまで来ると最早大した根拠も無しに愛の万能さを押しつけてるようにも見えます。
愛は永遠に続くって、一体何が根拠なんですかね…?

赤い星がいつ再生するかは分かりませんが、あの荒れようですから恐らく再生途中でミラージュは亡くなってしまうことでしょう。
そしたらロクデナシ男2人でボチボチ頑張るしかありません。こうして兄弟2人の間にふかーい愛が芽生え…
いやいや、もしかしたら後妻を連れてくるかも。今度はレッドの分も含めて。
こうして地球の女どもは赤い星が再生するまで性の捌け口として神様に利用されるのでした…
もしかしたらプリキュアに選ばれる判断基準って、神の妻として迎えられるかどうかにかかってるんじゃ…


ハピプリepfin 1

すいません話が流石に下劣すぎました。反省はしませんが真面目に戻りましょう。
プリキュア10周年後の新たな節目として誕生したこのハピネスチャージプリキュア。
放送前のキャラクターやデザインを見ては「王道路線だなぁ」としみじみと思いました。
ですが第1話から序盤の展開を追っていくうちに、「王道を突き詰めた形になるのかな」と、これはこれで期待が持てました。
(ちなみに同時期に某ポニーアニメも平行して見始めた為、視聴態度は少し悪くなった。)

2クール目の大詰めとなった22話(フォーチュン覚醒回)はこれまでの伏線の効果も相まって私の中で強く印象に残りました。
多分私にとって大きな転機となったのは30話(アンラブリー回)以降。
めぐみの「ドジだけど明るく世話好き」「病弱な母の助けになりたい」という王道設定をなじられ、
「心構えは良くてもスキルが足りていない」と本人が自覚している暗部を提示されてしまいます。
それでも王道を貫くめぐみが、如何にして自らの暗部と向き合うか…という点に注目を置いていたのですが、
めぐみはアンラブリーに一切反論が出せず、結局仲間に助けられて窮地を脱するという結末に終わりました。

この辺りから筆者のめぐみに対する見方が変わったと思います。
「王道を突き詰める」と思っていたのに、結局「いつも通り王道に沿う」だけで終わってしまうのか?と。

その予感は悪い形で実現されてしまいました。
36話(イノセントラブリー覚醒回)で彼女の「ドジだけど明るく世話好き」は結局何も昇華されずにその話
を終えてしまいました。
しかもあろうことかこの時期からめぐみとブルーのイチャコラがどう見てもくどいレベルで描写されるように。
この辺りからもう自分自身でも分かるように視聴態度が右肩下がりに急落下していきます。ポニーアニメは楽しい。
大きな節目になったであろうキュアテンダーの登場回もはっきり言って糞回という印象であり、
幹部との対決もアッサリ終わってしまったので特に印象が残りませんでした。
何より主人公であるはずのめぐみの影の薄さが気になって仕方ありませんでした。
もう本当にこの辺りは伏線とは名ばかりの残飯処理です。
いつの間にか「プリカード集めたら願いがかなう設定」も死に絶えてるし…

そして迎えたミラージュとの決戦である43話にて久々に主人公のめぐみにスポットが当たることに。
そして彼女はその場で斜め上の主張をミラージュ様にぶつけられました。
記事にも書きましたが、その理念に理解できないわけではありませんが、とてもめぐみが今までの話で培ってきた結果とは思えません。
同時に作画や演出から、「スタッフの総意はここに詰まってる」とも感じたので、この話がピークポイントなのだと感じました。

レッドとの戦いはぶっちゃけ最終決戦ではなく単なる消化試合です。ミラージュ戦ほどの主張での訴えもありません。
誠司との関係やレッドの決着も、良くも悪くも王道止まりです。
というかレッドとの戦いに至っては最早「愛がどうこう」という単なる不毛な水掛け論です。面白みも何もありません。
何よりレッドの動機があまりにショボい。嫉妬したくなる気持ちも理解できなくないが、ハッキリ言って共感したくない。
神の名を掲げる人がそんな個神的な理由で迷惑かけないでもらいたい。つーか何だよ神って!

一応、4人の友情の描写に関しては破綻はなく、22話のような盛り上がりもあって十分な成果を得られたと思います。
問題はその友情描写を早々と切り上げてしまい、作品のテーマの1つであった「異性愛」にシフトしていったこと。
そしてその「異性愛」の表現の仕方が、どうにも脚本を担当する5人のライターの間でうまく統一できていなかったのではないでしょうか。
少なくとも構成や方針転換の面から、製作側で何も問題がなかったとは思えません。

プリキュアってのは由緒正しき歴史ある子供向けアニメであります。
そういう作品において「あのキャラがかわいい」「あの必殺技がかっこいい」という感想が出てくるのは当然のことであり、
私自身もたまーにそういうことを書くことがある為、その感想自体を否定する気はありません。
ただ、私のように所謂「大きなお友達」とされる年齢層の視聴者は、そういう感想はいわゆる「(小並感)」というヤツで、
わざわざこの歳になってまで主張することではないと思っています。
私がこうしてブログで感想を書き記しているのは、「この歳だからこそ分かること、言えること」を大切にしていきたいと思っているからです。
それは恐らく、感想記事にコメントしてくださっている方も同じことでしょう。
尤も私自身、知識も語彙も豊富というわけではなく、人によっては「笑わせんな」と思われるようなことも多々書いてきたと思います。
それでもブログ記事にする以上、(小並感)に属するような当たり障りないものではなく、「自分だからこそ残せる意見」ということを重視しているつもりです。
ですから制作側もそういった層を意識したような作品に仕上げてほしい…と言うのは流石に傲慢ですが、
少なくとも私はこの先も、こういったアニメに対する意識や態度というのは変えないつもりです。

何かもう途中から関係ないことばっか言ってるような気がしますが…
ここまで色々思うことがあったのは、一重にこの作品が「見易かった」おかげです。
根底の王道がキッチリ詰まっていたおかげでしょうか。テーマの癖が強くてストレートだった前作よりは明らかに見易かったです。
見易かった分、気に入らない部分が目につきやすかったってのもあったかもしれませんが…

色々好き勝手書きすぎたんで、次回作に関することは来週書き記します。
最後までアニメを視聴なさっていたファンの皆様、お疲れ様でした。

ハピプリepfin 2
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アイガロン&ジョーカー「じゃあゴッドマーズは厨ニ病“動かない”ロボットじゃないかー!」

超時空シンデレラからポンコツ姫へと愛のカケラが渡ったハピネスチャージプリキュア!最終回ですが。
正にこじんまりと終わった印象ですね、申し訳程度に3幹部のエピローグが挟まれましたが彼らが破れたのは1ヶ月も前です。
(しかも個人情報ダダ漏れ…最後の最後で増子さんのイメージにバツが付きました…)
 私も往来のプリキュア同士の友情を育んだ22話+数話までがピークでしたね…。
元凶の片棒を担いでしまい、優柔不断さとわがままから誤解、すれ違いを招いた ひめ・キュアプリンセス。
復讐に囚われ力だけを求めた いおな・キュアフォーチュン、2人が和解する展開は
悪役からプリキュアへと改心する流れとは違った物で割りと好きでした(*゚ー゚)>
前にも述べたように「プリキュアも普通の女の子で、間違いを犯す」というスーパーキャラ揃いだったドキプリとは差別化できてました。
 しかし、後半プリキュアとして戦うことが目的化してしまっためぐみ・ラブリーの成長劇と
幼なじみの誠司への気持ちの整理といった部分であやふやに終われせてしまったことが最大の問題点。
世界のプリキュアやミラージュやテンダー、めぐみのお母さん等、色々な設定を盛り込み消化不良を起こしたツケも大きいです。
 WOLT様の仰るように作中にブルーやレッドという全能ではない中途半端な「神」を登場させたことが
シナリオの進行を阻害してます、リボン達妖精にもっと役割を振るべきでした。
 結局本作に置いての「愛」の素晴らしさは、失われようとも人がいる限りいくらでも育めると言ったことでしょうか?
キラきゅんの言う「花を植え直せば良い」理論でしょうか?レッドの中の人のこともあり大友には変に取られかねない…
テーマ自体はシンプルで分かり易いものの説得力が生まれないんですよね…。
こうなってくるとそろそろプリキュアシリーズ自体がネタ切れを予感させます「(ーヘー;)
変身形態とかメンバー構成のディティール面ではなくテーマやキャラの成長、変化等の点で…。
 次回作の「Go!プリンセスプリキュア」は全寮制学校が舞台とか主人公が1年制とか
やはりディティール面で変化を持たせていますがそれが物語の面白さに繋がらなければ意味が無いわけで…
ライバル作品への影響をもろに受けている気もしますが
スタッフは今までシリーズ後期を支えていた田中裕太氏がSDへと大昇格した印象ですが果たして?
何れにせよ「プリンセス」という抽象的なキーワードを上手く扱う必要があります。
クレヨン王国やふたご姫のようなサトジュン大先輩の傑作に迫れるかですね…。
(サトジュン氏も最近調子悪いんですが…(・・;))
[ 2015/01/25 18:36 ] [ 編集 ]

Re: アイガロン&ジョーカー「じゃあゴッドマーズは厨ニ病“動かない”ロボットじゃないかー!」

ソバスチン様、コメントありがとうございます!

>結局本作に置いての「愛」の素晴らしさは、失われようとも人がいる限りいくらでも育めると言ったことでしょうか?
キラきゅんの言う「花を植え直せば良い」理論でしょうか?レッドの中の人のこともあり大友には変に取られかねない…

個人的に、問題はその答えを神にも当てはめてしまったということです。
星の命をも営む神であれば、当然寿命は人間よりも計り知れないことでしょう。でなきゃ神って何なんだって話です。
ブルーはミラージュと恋に落ちましたが、恐らく赤い星の再生の途中で彼女は命を落とします。
大切な人を失った時、彼は一体どんな行動をとるのでしょうか? また彼女作るのでしょうか?


>次回作の「Go!プリンセスプリキュア」は全寮制学校が舞台とか主人公が1年制とか
やはりディティール面で変化を持たせていますがそれが物語の面白さに繋がらなければ意味が無いわけで…

一応関係者のインタビューとか見てみましたが、設定周りの関連ワードが何だか使い古されているような気がして…
いまいち新鮮味がないです。そりゃ10年以上も続けばネタもかぶりますが… 既に被ってる作品もありますし。
今の時点で「プリキュア視聴続けて大丈夫だろうか?」くらいにちょっと悩んでるので、パンチのある作品を是非是非望みたいですね…
[ 2015/01/31 13:03 ] [ 編集 ]

ちょっと前の作品ですが、やっぱり思うところがあったので。
序盤は凄く楽しみに見てたから、こういう形で終わってしまったのが残念でならないです。

愛を連呼するだけの最終決戦が陳腐、結局「悪意が無ければ何してもOK」って結論なのか?とか色々ありますが、それは管理人様含め殆どの人が挙げてるので割愛して。
「チェーホフの銃」という演劇用語があります。これは早い段階で登場した小道具が後々に大きな意味を持つ手法と同時に、舞台上に使う予定のない小道具を持ち込むな、という意味。プリカードの件も含め、これは今作にバリバリ当てはまると思います。
世界中に主人公達以外のプリキュアがいる、という今までに無い設定ですが、はっきり言って無意味。何せ殆どめぐみや誠司達にしかスポットが当たっておらず、ようやく画面に出たかと思えばすでにファントムに倒された後。出番どころかまともな台詞が用意されてるのは、ハワイの二人だけという始末です。
次に幻影帝国が日本以外の国も同時に侵攻しているという背景ですが、これもやっぱり意味を感じません。世界各地でカビだの水晶だの生やされまくり、ところによっては都市機能そのものが停止している惨状なのに、ぴかりが丘は何ともない。人の住めない環境になった祖国から亡命者が出たり、物資や情報の流通が滞ったり、海外への渡航制限が出たりとか、そんな描写も一切ありませんでした。女児向けアニメにそんなシビアなシーン入れられない?じゃあ初めからそういう設定にすんな。
またファントムによってプリキュアが次々狩られていく現状は、ブルーは勿論の事ニュースを見ているハピネス組も知っていたはずです。しかしそれで焦りを覚えたりする様子も無い。少なくともブルーは焦れ。
他にもいおなが何故アクシアを開けたのがひめだと知ってたのか、そもそも何故アクシアがブルースカイ王国にあったのか、オレスキートリオは何故幻影帝国に加わったのか、あとついでにミラージュの本名は別にあるの?とかの疑問もとうとう回収されませんでした。前作と違って尺にはそれなりの余裕があったろうに、お粗末にも程があるだろ。

中学生の淡い恋愛をメインに据えたかった、それは結構。メインターゲットの女児たちも遠からず触れる事だ。しかし、上記の設定に加えてそれを扱いきれる技量が脚本家にはなかった。多分そういう事なんだと思います。
…最近プリキュアの小説版も出てきたことだし、補完とかしてくれないものかな。
[ 2016/02/22 21:50 ] [ 編集 ]

Re: タイトルなし

つがな様、コメントありがとうございます。

>「チェーホフの銃」という演劇用語があります。
>プリカードの件も含め、これは今作にバリバリ当てはまると思います。

そうですね。プリカードも世界のプリキュア設定も、話が進むにつれて酷く空気になっていました。
プリキュアになるキャラクターたちの成長劇も作品の見どころだというのに、それを世界規模まで広げてしまうのにはあまり好意的に見ていませんでした。
明らかに広げた風呂敷を包めてないなぁと思い、視聴後はだいぶゲンナリしてた記憶があります。
ブルー絡みに関しては、「この期に及んで何故色恋沙汰を入れた!?」と大変呆れました。
成田先生、こういう女の子と男(特にイケメン)が関わる話、作るの好きなんですかね…?

>…最近プリキュアの小説版も出てきたことだし、補完とかしてくれないものかな。

成田先生は恐らく今期でもプリキュアのサブ脚本として登板されるでしょうし、結構多忙なのではないでしょうか。
出たら読んでみたいですけどね。出たら…
[ 2016/02/22 23:55 ] [ 編集 ]

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ハピネスチャージプリキュア! 第49話「愛は永遠に輝く!みんな幸せハピネス!」

ハピネスチャージプリキュア!の第49話を見ました。 第49話 愛は永遠に輝く!みんな幸せハピネス! 「愛は心から生まれる。一つ一つの愛は小さくて力も弱いかもしれない。でも小さな愛が集まって繋がって大きな愛になるの。愛は幻じゃない、みんなの愛が私に力をくれる。この力で守りたい、みんなの想いを、あなたの愛を守りたい!!」 地球のみんなの祈りの光がプリカードとしてめぐみのもと...
[2015/01/25 21:21] URL MAGI☆の日記