レビューNo.6 キングダムハーツ バースバイスリープ

「そなたが今やるべきことは、友を守ることではない。

友を信じることだ。」


キングダムハーツ バースバイスリープ

BbS


ジャンル:アクションRPG
発売元:スクウェア・エニックス
開発元:スクウェア・エニックス
価格:6090円

前作である『KHⅡ』で半ば強引に挙げられた伏線を回収する為発売したのがこのバースバイスリープ(以下BbS)。
時系列的には最も古い時代にあたり、様々なキャラクターや『KH』の時点では崩壊していたワールドがまだ残っていたりと中々ファンの心がくすぐる要素が積み込まれていました。
物語の最初は前述したようなワールドの一つでもある、「旅立ちの地」。
この地で共に育ち、共に絆を深め合った三人の若きキーブレード使い達が、ある一人の男の陰謀に巻き込まれてしまうという儚くも切ないストーリーが特徴的なゲームです。
プレイヤーは主人公、テラ、ヴェントゥス、アクアの三人から一人を選びそれぞれのストーリーを辿った跡に、
最終的な結末へと向かう「ラストエピソード」をプレイする…という流れになります。

発表が『キングダムハーツ コーデッド』と『キングダムハーツ 358/2days』と同時でしたが発売は一番後。
しかしおなじみのディレクター、野村哲也氏曰く、「ソラが主人公でないからナンバリングをつけなかっただけで、ボリュームや密度の濃さはPS2の時と大差ない」という言葉に恥じず、ボリュームはPSPとUMDの容量を贅沢に駆使した仕様となっており、イベントシーンは全てフルボイス。前作まではフキダシだけで終わったイベントもありましたが、今作に限ってはそういう仕様は一切ナシ。グラフィックも過去作に劣らず綺麗。キャラクターもキビキビ動きます。前述した同時に発表された二作品の中では恐らく『KH』らしく、作りこまれているゲームと言えるでしょう。

ですがフルボイスやグラフィックなどはまだまだ序の口。
このゲームの真の特徴であり最大の要素、それは一新されたバトルシステムだと考えます。
前作『KHⅡ』の操作性はそのままに、魔法や大技は「デッキコマンド」という大枠に納められ、プレイヤーはこれに魔法や大技などをコマンドとしてデッキを組み、そこから自由に発動することが出来ます。
これらのコマンドは敵を倒すことにより経験値を貯め、キャラクター同様レベルアップを重ねることにより強化されていきます。
前作まであったMPは廃止され、今作では一度使ったコマンドは一定時間のリロードを置いて再度使えるようになっています。
さらにこれらのコマンドはレベルを上げることにより、「コマンドチャージ」というシステムによって合成。より強力なコマンドになることもあれば、中にはレア発生という現象で全く違うコマンドに進化することもあります。

前作でいうアビリティは「アクションコマンド」というやはり同じようにコマンドとして扱われ、上記のようなコマンドチャージなどで習得する代わり、レベルアップによる習得は廃止されました。
これらを設定するにあたって、前作まではAPを払って組み込む必要がありましたが、今作ではAPも廃止され、自由に組めるようになりました。
しかも「ドッジロール」「リフレクトガード」「ライブラ」のような最低限の装備は最初から装備済み。初っ端から万全の状態で戦いに挑むことができます。

他にも主観画面に切り替わってターゲットをロックオンして大技を出す「シュートロックコマンド」や仲間の力を借りる「ディメンションリンク」など、お分かりの通りバトルシステムは一新。
これにより戦略性が高まった他、コマンドの収集や成長要素なども取り入れている為、まさにバトルシステムの完成形。シリーズ最高といっても過言はありません。

しかし非常に残念なのが各ストーリーの異様な短さ。
全三人のストーリー+ラストエピソードでも一週間もあれば終わってしまいます。
前述したようにコマンドの収集などは楽しいですが、如何せんもっとストーリーを長く出来なかったものか。
ですがそのストーリーもやや少し問題が。
前述したように大まかなあらすじは、「この地で共に育ち、共に絆を深め合った三人の若きキーブレード使い達が、ある一人の男の陰謀に巻き込まれてしまうという儚くも切ないストーリー」というものなのですが、詰め込みすぎなのか本筋のストーリーとそうでないストーリーの扱いの差が何とも微妙。
何の前触れも無く会話も無しにいきなりアクアのボス戦が始まったり、特にと言った会話もなく「俺達は友達だ!」と言い張るヴェンやエンディングで無意識に涙を流すソラに向けてリクが「きっと誰かが悲しんでいるんだ」電波ムキ出しな言葉を垂れ流したりと、ちょっと無理矢理すぎる部分が多い気がしなくもない。
後は神秘的な雰囲気を持っていた本シリーズ最大の要素、キーブレードが実ははるか昔にはメチャクチャ人が持っていたという新設定。
これを見て筆者は思わず「昔はキーブレードは量産されていたのか…」と思ってしまいました。
まあ、キーブレードの設定は作品を重ねるごとにどんどん変わってますけどね。

さらにシリーズではめずらしく、FFキャラはたった一人。これは前作『KHⅡ』のやりすぎからの反動なのかな、と思いました。

そして今回はプラウドモードでも異様に難易度が低いです。ボスのHPゲージも低く、ダメージにさえ気をつければどれもそこまで苦戦しないような気がします。

隠しボスである「ヴァニタスの思念」については強い弱いの意見がネット上などで真っ向に分かれていますが、
私にはそれほど強く感じませんでした。
何たって動きが本編のヴァニタスと同じだし、攻撃は全部ドッジロールで避けられるし
HPもすごく低いし、レベルでゴリ押しできます。

明日二十日には新作『キングダムハーツ バースバイスリープ ファイナルミックス』が発売。
シリーズ最古だけあって謎も多い作品。まだまだ話題を尽きなさそうです。
関連記事
スポンサーサイト
[ 2011/01/16 16:53 ] 過去レビュー置き場 | TB(0) | CM(1)

No title

BBSはやりこみましたね~
いっしょにやるやつもいないのにアリーナでフレンドケアルガ作りまくったり(笑)
個人的にはシナリオや戦闘も良かったけど例のボードゲームも気に入ってますね♪
あれで友人を虐めましたwww
[ 2011/01/23 20:39 ] [ 編集 ]

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する
※コメントは管理人が承認するまで表示されません

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://doddemokuriasiteyany.blog135.fc2.com/tb.php/9-0b2e2456