・駆逐形態のデザインについて・可動範囲について・付属品について・飛翔形態への変形について・ブンドドについて・総評
AW-CBX007(AG) ヴィルキス
アンジュ専用機。白地に青の装甲と金色の関節が特徴で、額部に女神像のようなオブジェが飾られている。
高性能ながらも出力・操縦系に難がある旧式機で、長らくアルゼナルの格納庫に放置されていた。
そのため機体の大部分が錆びていたが、戦闘中にアンジュが流した血に触れた斑鳩王家の指輪が反応して本来の姿を取り戻す。
その後も、指輪の反応に応じて機体の損傷部分が欠損した部分も含めて瞬時に修復したり、アンジュの元にワープしたり、
アンジュが危機に陥ると無人で起動して彼女を守るなど、機械の範疇を超えた奇跡を起こす。
さらに、指輪の反応に応じて機体特性およびカラーリングが変化するのが特徴。
他のパラメイルには無い武装として大型ドラゴンの皮膚や鱗すら切り裂く近接武器の零式超硬度斬鱗刀「ラツィーエル」がある
(ヒステリカ以外の全機ラグナメイルが同型の剣を装備している)。
その正体はラグナメイルの1機「ビルキス」で、過去にノーマと「古の民」が多大な犠牲を払ってエンブリヲから強奪した機体。
強奪後に改修が施され、エンブリヲからの解放と訣別を願って「ヴィルキス(VillKiss)」と改名された。
「リベルタス」計画の要として利用されるはずだったが、この事態を予測していたエンブリヲによって、
条件を満たす者でしかあつかえないように封印が施されていた。
その封印を解く要素とは、王家の血筋の者であること、指輪を持つ者であること、そして「永遠語り」を歌える者であること。
かつてはガリア帝国の元皇女であるジル(アレクトラ)が搭乗していたが、「永遠語り」の条件を満たしていなかったため機体の真価を引き出せなかった。 『SIDE RM』シリーズ第1弾として、主人公機である変態ドMロボが堂々の立体化。
待望(?)の復活を遂げた福田アクションと共に戦場を駆け巡ったロボでありますが、立体物の出来栄えや如何に。
-Design- (アサルトモード)



フロント&サイド&リアビュー。
細い腕に角度のついた腹部、剥き出しの金色のパイプ(?)部など、ロボットとしてはかなり異質なデザインが特徴。
プロポーションは少々頭のデカさが気になります。それ以外は特に問題ないかも。
それにしても、箱から出して組み立てる時の
ウイングの付け辛さが尋常ではない。力入れないとボールジョイントにはまらないのにデザインの各部はシャープで破損の危険性があるから力がいれにくいという…
一応、公式でも
サポートページが作られていますので参照に。

顔。頭頂部の女神像は銀メッキ塗装されていますが、これは初回限定の模様。

特徴的なセンサーアイもきっちり再現。ツインアイまでは再現してくれなかった。

胸部。胸の黒い部分よりもむしろ金色のダクトのような部分に目が引かれますね。

腹部は金色のパイプがねじれて角度がついているような、そんな造形に。

右肩。横に伸びる金色の針のようなパーツが凄く細い。
迂闊に力いれたら折れちゃいそうです。

左肩にはアルゼナル所属を示すマーキングが。

腕。めちゃくちゃ小さくて細いです。
球型関節は残念ながら色分けされず。

右腕アーマーのデザインはこんな感じ。特に機能はなかったはずですが…
このパーツがしょっちゅうポロリして非常にストレス溜まる。

左腕は凍結バレット用のメタグリーンのパーツが。

腰。ガンダムとかと違ってフロントアーマーは中央にある板のようなものだけ。

脚。白い装甲が前方に備え付けられ、後ろ側はパイプとかが剥き出しのような造形。

つま先はご覧のようにピンと立たせるのが正しい様子。

付けるのに苦労したバックパックのウイング。
金色で煌びやかな本体とは裏腹に、黒、白、青の3色ど構成された平坦なカラーデザイン。

脚部のサブウイング。カラーデザインは背中のウイングと同じ。

タスクと比較。
大きさはやや小ぶりですが、一般的なROBOT魂と大きな差はないです。
ちなみにヴィルキスの全高は7.8m、ダブルオーの全高は18.3mです。
…あれぇっ!?-Movable-

首は回転させる分には問題なし。上下に傾けさせるのは苦手。

肘関節は90度以上、肩は水平程度まで上がります。

肩の接続はボールジョイントなので、引き出しもボールジョイントの範囲内。

腰も一回転可能。

膝関節もこの程度曲がります。

膝立ちもできます。脚部のウイングが邪魔になるので動かしてやる必要がありますが…

開脚はこの程度。接地もそれなりといったところでしょうか。
総じて本体の可動は一般的なアクションフィギュアとしては平均的といったところ。一般的な観点から見れば、ですが…
あと動かすたびにパーツポロリが気になります。主に上半身。特に腕。
-Items-

付属品。

クリアブルーのアンジュフィギュアは初回限定。
フルフェイスのヘルメットを被ってるのでぶっちゃけぱっと見じゃアンジュだと判断できません。

対ドラゴン用アサルトライフル。光沢のある黒鉄色で塗装されています。

センサーなどは特に色分けされていません。

後ろ腰にマウント可能…なのですが、脚部のウイングが邪魔になるので位置をずらしてやる必要があります。
かなり干渉してしまうのでポーシングに影響が出ることも…

零式超硬度斬鱗刀「ラツィーエル」。造形もさることながら、銀色の刀身と金色の柄が非常に美しい。

専用ジョイントを付ければウイングにマウント可能。ちなみにジョイントパーツは左右どちらのウイングにも装着できます。

ウイング展開パーツ。閉じた状態のものと一部差し替えて再現します。
ハードポイントが何故か小さく物凄く浅いので、ポロポロ外れます。

左腕の凍結バレット展開パーツも差し替えで再現。

凍結バレット用手首。中央がメタグリーンで塗られていますね。
もしかすると左腕の長いメタグリーンのパーツって、凍結バレットのマガジン的な役割を担っているのかも…

一般的なフル装備。サラ子の粒子収束砲が欲しいなぁ。
-Transform- (飛翔形態)

飛翔形態への変形の為に、まずは上半身のパーツを細かくバラします。
画像ではヴィルキスの頭部をまるごと外してますが、実際は頭頂部だけで大丈夫です。

胴体のフロントノーズを外し、下にあるパーツを分離。

左右の腕は専用の差し替えパーツに再装着してあげます。

飛翔形態用コアパーツにウイングを装着。

下半身はウイングや足の位置を整えて準備。

そのままコアパーツに装着。

後はヴィルキスの頭頂部と左右の腕を装着させ、

アンジュフィギュアを乗っければ完成。

こちらが飛翔形態の完成図。組み立ての面倒くささが半端ない。Z系列MSの如き分離合体です。
手順はそこまで複雑ではないのですが、とにかくポロリが多い!特にウイング!何度付け直したことか…

横から見ると、ややシャープさが足りないかな。前方はもう少し伸びててもいい気がします。まあ個人差ですね。
あと脚が少々ダラッとしちゃうのがあまり気に入らない。どうにか修正しようとしてみましたが、これくらいが限界でした。

何故か取説では
脚の位置に関して一切言及がなく、見本写真でもやたら後ろ側の写真を載せてないので、
公式も脚の取り扱いに関してはあまり念頭に入れてないのかも…要するに何でもいいということですかね。
-Bundodo!!-

ヴィルキス覚醒、もとい舞い降りる棺桶。
福田ワールドの天空からは一体何が舞い降りてるんだ…

本体の可動は可もなく不可もないので、ライフル構えくらいは余裕。

ただあまりグリップを深く持ちすぎちゃうと前腕と干渉するので注意。

その分、剣の取り回しは心配いりません。

普通にかっこよく振り回すポーシングなら余裕なのですが、

3話のドラゴンに突進突き(インパルス突き?)のようなポーシングをとる時は首とか手首の関係でうまくできません。
福田アクションはカッコイイ分不自然すぎんよ~

それでも頑張って突きっぽいポーズをとろうとした結果。が、頑張ったんです…

それにしても一般的な武装が剣と銃1つずつって、曰く付きなロボの割には随分と特徴のない武装バリエーシュンですね…

まあ時空砲とか危なっかしい武装もあるし、携行武装に必要以上な火力はいらないのかもしれませんね。

私のこの手が光って唸る! 「お前が死ね」と轟き叫ぶゥ!

まあ、福田さん的にはシャイニングフィンガーよりパルマフィオキーナなんでしょうけど。構えとかまんまそれですし。

飛翔形態でも少しだけ。この角度からなら結構カッコイイ?

あんまり上に向けさせるとアンジュが落っこちる可能性があるので注意。
一応変形ロボなんだからシートベルトくらいつけてもよさそうなのに…

劇中ではウイングを動かして姿勢制御を行っていましたが、玩具でやるには脚のサブウイングを動かすのが限界。
メインウイングはこの状態だと可動範囲が狭いうえに、少しでも余計に動かすと簡単にポロリします。

くさそう
「このヘンタイ発情期~っ!」「うわぁ~っ!誤解なんだってば~っ!!」
以上、ROBOT魂 ヴィルキスのレビューでした。
◆評価点
・優秀な造形&塗装彩色
・飛翔形態への組み換え機構を実装◆不満点
・パーツポロリが激しい
・背中のウイングを支える軸がややユルい
・シャープで繊細なデザインなのに、パーツ装着などやたら力作業が必要になる
・初回特典の内容総合オススメ度:★★★☆☆とにかく
遊び辛いです… ROBOT魂でここまでストレス溜まるのも珍しい。
まず駆逐形態についてですが、飛翔形態との兼ね合い故か、上半身のパーツがポロポロ外れます。
ウイングも展開パーツの保持が妙に弱く、軽く動かすだけでもポロリしたり。
腕とか動かすたびにパーツがやたら外れるのでかなりストレスが溜まります。
また一応可動についても、確保されているとはいえ所謂
「福田アクション」を再現するにはやや追いついてません。
元々あの演出が、可動とかの整合性を無視しているので仕方ないと言えば仕方ないのですが。
飛翔形態に関してもパーツポロリは健在。背面ウイングははめ辛い割には妙に外れやすく、
遊んでる途中とかでポロリした時は、他のパーツが外れぬよう特に気を配りながら再装着する必要があります。
またあまり背面ウイングを動かせないので、劇中のようなアクロバティックな動きも再現できません。
以上のことからヴィルキスを遊ぶには、これまでのROBOT魂以上に繊細に扱う必要があります。
初回特典に関しても、アンジュのフィギュアが初回限定ということは初版以降は
コクピットに誰もいない飛翔形態を飾らざるを得なくなりますし、
女神像の銀メッキに関しても、
「初版以降は塗装を手抜きするよ」と受け止められても仕方ありません。
これらの2つの初回限定仕様は、通常の仕様として盛り込むべき内容です。
確かに本体の造形や塗装は優れていますし、見た目だけならファンアイテムとして申し分ないでしょう。
しかし可動や組み替えで遊ぶとしたら決して小さくない問題が付きまといます。
定価9000円台という決して安くない買い物ですし、購入の際は慎重に。(でも初回特典があるんだよなぁ…orz)
とりあえず焔龍號とヒステリカは買い揃えようかと思いますが、他はどうしようかな…